週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、RBA高官の講演に注目
印刷
◆利下げ期待高まる中で、RBA議事要旨・RBA高官の講演に注目
◆NZ総選挙後の結果により豪ドルは対NZドルで大きく動くか
◆ZAR、中期予算発表延期で動意薄か
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 72.50-77.50円
南ア・ランド円 6.05-6.55円

10月19日週の展望
 豪ドルは上値が重いか。来週は豪州からは主だった経済指標の発表はないが、豪準備銀行(RBA)関連で豪ドルが上下する可能性がある。20日に10月6日のRBA理事会の議事要旨が公表される。理事会後に発表された声明文の最後に「経済がさらに開放されていく中で、追加の金融緩和がどのように雇用を支えることができるかを引き続き検討」と加えられたことで、議事要旨ではこの詳細が注目される。また20日のケントRBA総裁補佐、22日のデベルRBA副総裁の講演にも注目。デベル副総裁は前回の講演でハト派発言を繰り返したが、内容次第で11月3日の理事会で政策金利及び3年債の目標利回りを0.25%から0.10%に引き下げる可能性が高まりそうだ。
 国外では、米大統領選挙まであとわずかに迫っていることが豪ドルを左右しそうだ。トランプ米大統領は依然としてバイデン民主党大統領候補に大差をつけられている。国内の経済対策だけではなく、ソマリアからの米軍撤退など国外要因でも支持率回復のために、国際情勢を無視して様々な行動を繰り返している。警戒しなくてはならないのは仮想敵国でもある中国を刺激する行動に出ることだろう。また、NZの総選挙が週末の17日に行われる。アーダーンNZ首相の労働党が地滑り的な勝利をおさめるのではないかとの予測も出ているが、今週も豪ドルは対NZドルでの値動きが激しく、選挙後に迎える来週の相場は対NZドルで乱高下するかもしれない。
 南ア・ランド(ZAR)はレンジ取引になるか。来週は南アからは主だった経済指標の発表予定がない。本来は21日の予定だった中間予算の発表も、ムボウェニ南ア財務相の要望で28日まで延期されたことでZARの値動きは小さくなりそうだ。今週は国外の株価を受けての反応は限られたが、依然として新興国通貨に与える株式市場の影響は大きいことから、来週もリスク動向には引き続き警戒が必要になりそうだ。

10月12日週の回顧
 豪ドルは弱含んだ。中国が豪州産石炭の購入を停止していることが判明すると、豪中関係の悪化が豪ドルの上値を抑えた。ロウRBA総裁が「少なくとも今後3年間は金利を引き上げることを予想していない」「政策金利を0.10%に引き下げる可能性がある」と発言したことをきっかけに下げ幅を拡大した。また、NZ総選挙でアーダーンNZ首相が率いる労働党が圧勝し、単独過半数を握る可能性も出てきたことでNZドルに対しても豪ドルは売られた。9月の豪雇用統計は市場予想よりも好結果だったが、RBA総裁の発言で豪ドル買いの反応は限られた。
 ZARは上値が限られた。欧米のウイルス感染第2波や米ウイルス法案の行き詰まりで株式市場が弱含んだことでZARも重く推移した。経済指標では8月の小売売上高が前年同月比では-4.2%となり、市場予想の-6.8%を上回ったが市場の反応は限られた。なお、ラマポーザ南ア大統領は、新型コロナウイルスの特別補助金を3カ月延長することや、80万人の新たな雇用創出計画などを発表した。(了)
関連ニュース
最新ニュース
ニュース一覧を見る ≫
アクセスランキング
FX攻略.com
ご意見BOX ×
当ウェブサービスの問題点や提供してほしい情報など、トレーダーズウェブFXへのご意見・ご要望を、お気軽にお寄せください。
年齢 ※半角数字
性別 男性  女性
ご意見・ご要望 ※250文字以内
※ご意見BOXでは「ご質問」や「問い合わせ」には対応しておりません。御用のお客様は「お問い合わせ」フォームをご利用ください。
トップ