9日香港株=もみ合いか、重要イベントを前に様子見気分

 9日の香港市場はもみ合う展開か。米国で10日に注目のインフレ指標である3月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録(3月19-20日開催分)が公開される。中国本土では11日以降、CPIや生産者物価指数(PPI)など主要経済指標の発表が相次ぐ。内容を見極めたいと、様子見気分が広がりそうだ。

 米連邦準備理事会(FRB)の利下げが先送りされるとの観測が根強く、米10年債利回りは先週末の4.37%台から4.42%台に上昇したことが重荷になりそうだ。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は8日に公表した「株主への手紙」で「市場の予想よりもしつこいインフレが続き、金利がより高くなるかもしれない」との懸念を示した。

 一方、中国の国家新聞出版署は8日、テンセント(00700)が配信する「ロックマン11運命の歯車!!」など、商用化を7日付で認可した輸入オンラインゲーム14本のリストを公式ウェブサイトに掲載した。これを好感してゲーム関連銘柄が物色される可能性がある。

 8日のNY市場でダウ平均は11米ドル安と小反落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。主力株ではHSBC(00005)、テンセント(00700)などが香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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