東京外国為替市場概況・10時 ドル円、強含み

 27日の東京外国為替市場でドル円は強含み。10時時点では145.45円とニューヨーク市場の終値(144.81円)と比べて64銭程度のドル高水準だった。麻生氏が総裁選で日銀の利上げに反対する高市氏を支持したと報道されていることで日本株・債券が買われ、為替市場でもドル買い・円売りが進んだ。東京仲値の値決めにかけては更にドル買い意欲が増し、10時前には145.48円まで強含んだ。また、9月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合)が予想通りながらも+2.0%と前回の+2.4%から大きく鈍化したこともドル円の支えとなっている。

 ユーロドルは小動き。10時時点では1.1169ドルとニューヨーク市場の終値(1.1177ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドル買いにより上値が抑えられているが、市場の注目が自民党総裁選に集中していることで、円絡み以外の値動きは限定的。

 ユーロ円も強含み。10時時点では162.46円とニューヨーク市場の終値(161.86円)と比べて60銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇に連れてユーロ円は162.49円まで強含んだ。また、日経平均が堅調な動きを見せていることでクロス円がほぼ全面高で、豪ドル円は2カ月弱振りに100円台を回復し100.26円まで上値を伸ばした。ポンド円も同様に7月末以来となる194.93円まで上昇した。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.76円 - 145.48円
ユーロドル:1.1168ドル - 1.1180ドル
ユーロ円:161.78円 - 162.49円


(松井)
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