欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、底堅い

 10日の欧州外国為替市場でドル円は底堅い。22時時点では144.65円と20時時点(144.60円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが4.44%台で推移していることで、144.46円前後まで弱含む局面があったものの、2日目となる米中閣僚級通商協議への期待感などから144.65円前後まで小幅に買い戻された。

 ユーロドルは小高い。22時時点では1.1431ドルと20時時点(1.1423ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。米10年債利回りが4.44%台と低位で推移していることで、一時1.1440ドルまで上値を伸ばした。
 レーン・フィンランド中銀総裁が「ECBはインフレ水準に満足してはならず、物価上昇率が目標を大幅に下回るなどのリスクに留意すべき」「来年はインフレ率が2%を下回ると予想されるため、ゼロ金利制約に向けて下がらないよう留意する必要がある」「インフレ期待が目標付近でしっかり維持されるようにする必要がある」などと述べた。

 ユーロ円は小高い。22時時点では165.36円と20時時点(165.18円)と比べて18銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が強含み、ユーロドルが堅調に推移していることで、165.37円前後まで強含みに推移した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.40円 - 145.29円
ユーロドル:1.1373ドル - 1.1440ドル
ユーロ円:164.63円 - 165.45円

(山下)
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