今日の株式見通し=一進一退か 米国株は上昇、ドル円はやや円高

 東京市場は一進一退か。米国株は上昇。ダウ平均は507ドル高の43089ドルで取引を終えた。トランプ大統領がイランとイスラエルの停戦合意を表明したことや、これを受けて原油価格が大きく下落したことなどを好感した買いが入った。米10年債利回りが大きく低下しており、半導体株に強い動きが見られた。ドル円は足元144円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが45円安の38765円、ドル建てが60円安の38750円で取引を終えた。

 イランとイスラエルの停戦合意に関しては、日本株はきのう先んじて消化している。CME225先物は横ばい圏からのスタートを示唆しており、米国株高は織り込み済みと捉えるべきだろう。強めに始まらないのであれば、きのうの日経平均は39000円手前で頭打ちとなっているだけに、上値は追いづらい。米金利低下でドル円がやや円高(ドル安)に振れていることも重荷となる。一方、好材料を先取りしたにすぎないだけに、売り急ぎは抑制される公算が大きい。地政学リスクが完全に払しょくされたかどうかについて、本日の米国株を見極めたい状況でもあり、前日終値近辺で様子見姿勢の強い動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは38600-38950円。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。