ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ドル円、反落
5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は147.43円と前営業日NY終値(148.49円)と比べて1円06銭程度のドル安水準だった。米労働省が発表した8月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比2.2万人増と予想の7.5万人増を下回ったことが分かると、米連邦準備理事会(FRB)が大幅な利下げに動くとの見方が強まり、幅広い通貨に対してドル安が進んだ。米長期金利の指標となる10年債利回りが一時4.0609%前後と約5カ月ぶりの低水準を付けたことも相場の重しとなり、1時前に146.82円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は下げ渋った。週末を控えたポジション調整目的の買いが入ったほか、1日の安値146.79円が目先サポートとして意識された面もあり、5時過ぎに147.50円付近まで下げ幅を縮めた。
ユーロドルは反発。終値は1.1717ドルと前営業日NY終値(1.1649ドル)と比べて0.0068ドル程度のユーロ高水準だった。米雇用者数の下振れをきっかけに全般ドル売りが優勢になると、一時1.1760ドルと7月28日以来の高値を更新した。市場では「低調な米雇用統計は今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げをほぼ決定づけた」「インフレ率は2%の目標を上回る状況ではあるものの、FRBは物価安定に関する責務よりも労働市場の安定を優先する公算が大きい」との声が聞かれた。
ただ、NY午後に入ると伸び悩んだ。週末を控えたポジション調整目的の売りが出て1.1713ドル付近まで下押しした。
カナダドルは下落した。カナダ統計局が発表した8月カナダ雇用統計で、新規雇用者数が6.55万人減と予想の1.00万人増を大幅に下回り、失業率が7.1%と予想の7.0%より弱い内容となったことを受けた。米ドルカナダドルは一時1.3854カナダドル、ユーロカナダドルは1.6257カナダドル、カナダドル円は106.17円までカナダドル安に振れた。
ユーロ円は小反落。終値は172.74円と前営業日NY終値(172.98円)と比べて24銭程度のユーロ安水準。21時過ぎに一時173.27円と本日高値を付けたものの、ドル円の下落をきっかけに円買い・ユーロ売りが優勢になると172.49円の本日安値まで値を下げた。高く始まった米国株相場が失速したことも相場の重し。
もっとも、前日の安値172.46円が目先サポートとして働くと下げ渋った。
本日の参考レンジ
ドル円:146.82円 - 148.54円
ユーロドル:1.1648ドル - 1.1760ドル
ユーロ円:172.49円 - 173.27円
(中村)
ただ、売り一巡後は下げ渋った。週末を控えたポジション調整目的の買いが入ったほか、1日の安値146.79円が目先サポートとして意識された面もあり、5時過ぎに147.50円付近まで下げ幅を縮めた。
ユーロドルは反発。終値は1.1717ドルと前営業日NY終値(1.1649ドル)と比べて0.0068ドル程度のユーロ高水準だった。米雇用者数の下振れをきっかけに全般ドル売りが優勢になると、一時1.1760ドルと7月28日以来の高値を更新した。市場では「低調な米雇用統計は今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げをほぼ決定づけた」「インフレ率は2%の目標を上回る状況ではあるものの、FRBは物価安定に関する責務よりも労働市場の安定を優先する公算が大きい」との声が聞かれた。
ただ、NY午後に入ると伸び悩んだ。週末を控えたポジション調整目的の売りが出て1.1713ドル付近まで下押しした。
カナダドルは下落した。カナダ統計局が発表した8月カナダ雇用統計で、新規雇用者数が6.55万人減と予想の1.00万人増を大幅に下回り、失業率が7.1%と予想の7.0%より弱い内容となったことを受けた。米ドルカナダドルは一時1.3854カナダドル、ユーロカナダドルは1.6257カナダドル、カナダドル円は106.17円までカナダドル安に振れた。
ユーロ円は小反落。終値は172.74円と前営業日NY終値(172.98円)と比べて24銭程度のユーロ安水準。21時過ぎに一時173.27円と本日高値を付けたものの、ドル円の下落をきっかけに円買い・ユーロ売りが優勢になると172.49円の本日安値まで値を下げた。高く始まった米国株相場が失速したことも相場の重し。
もっとも、前日の安値172.46円が目先サポートとして働くと下げ渋った。
本日の参考レンジ
ドル円:146.82円 - 148.54円
ユーロドル:1.1648ドル - 1.1760ドル
ユーロ円:172.49円 - 173.27円
(中村)