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株式明日の戦略-売りをこなして3桁上昇、リスクオン相場は継続か

 24日の日経平均は続伸。終値は136円高の45630円。寄り付きは一桁の下落となり、場中はプラス圏とマイナス圏を行き来した。前場はマイナス圏で推移する時間が大半であったが、下げ幅を200円超に広げると押し目買いが入った。一方、後場は自民党総裁選の公開討論会が開催される中、売り圧力が和らぎ小幅高でもみ合う時間が長かった。前場は半導体株の荒い動きに指数も翻弄されたが、後場は半導体株の値動きも落ち着いた。討論会が終了した15時辺りからは上を試す流れとなり、上げ幅を3桁に拡大。高値圏で終了し、連日で最高値を更新した。

 東証プライムの売買代金は概算で6兆円。業種別では鉱業、その他製品、機械などが上昇した一方、ガラス・土石、サービス、ゴム製品などが下落した。前営業日に大きく下落したソフトバンクグループ<9984.T>が、きょうは買いを集めて6%近い上昇。半面、東京電力ホールディングス<9501.T>が連日で大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり734/値下がり820。三菱重工や川崎重工など防衛関連が強く、IHIが9%を超える上昇。ほか主力どころでは、東京エレクトロン、日立、任天堂、古河電工などの動きが良かった。証券会社が目標株価を引き上げたスズキが大幅上昇。子会社の大口受注に関するリリースが好感されたテスHDが後場に入って急騰した。

 一方、ファーストリテイリングやトヨタが大きめの下落。三菱商事、伊藤忠、住友商事など商社の一角が弱かった。23日の米債券市場で長期金利が低下したことから、東京海上、T&D、MS&ADなど保険株が軟調。月次を材料に神戸物産が大幅安となった。

 日経平均は続伸。米国株は22日と23日を均すと水準が大きく変化したわけではなかっただけに、場中は売り買いがせめぎ合って方向感が定まらなかった。それでも前場で売りをこなして終値では3桁の上昇。きょうは防衛関連に久々に強い動きが見られたが、売買代金上位銘柄に大きく上昇しているものが多い。半導体関連もまだブームが去ったわけではない中、生成AI以外のテーマで物色される銘柄も出てきており、流れが非常に良い。あすはオリオンビール<409A.T>とGMOコマース<410A.T>が新規上場する。久々のIPOに加えて、オリオンビールはプライム直接上場。投資家の選択肢も広がる中、日本株全体ではリスクを取りやすい地合いが続く公算が大きい。
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