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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、金利先高観が相場を下支え

◆豪ドル、金利先高観が相場を下支え
◆豪ドル、11月CPIは予想比下振れも影響は限定的
◆ZAR、プラチナ価格をにらみながらの展開が継続

予想レンジ
豪ドル円 104.00-108.00円
南ア・ランド円 9.30-9.80円

1月12日週の展望
 豪ドルは底堅い展開となりそうだ。来週は13日に1月ウエストパック消費者信頼感指数の発表が予定されているものの、相場への影響は限定的となる見込み。手掛かり材料難の状況が予想されるなか、豪州の金利先高観が相場を下支えする可能性が高いだろう。

 今週公表された11月消費者物価指数(CPI)は前年比3.4%、同トリム平均は前年比3.2%となり、いずれも前月からインフレ鈍化が確認された。もっとも、依然として豪準備銀行(RBA)のインフレ目標(2-3%)を上回っているほか、豪政府の電力料金補助金制度が昨年末で終了したことから今後のインフレ再加速を予想する向きも多く、同国のインフレ懸念は根強く意識されている。市場ではRBAが今年前半にも金融政策を転換すると見込んでおり、金利先物市場でも5月の理事会までに1回程度の利上げを織り込んでいる状態。こうした豪州の金利先高観は今後も豪ドル買い材料として意識されるだろう。

 豪州のインフレ指標に関しては今月28日に10-12月期CPIおよび12月CPIの発表が控えている。RBAは金融政策を決定する際の判断材料として四半期ベースのインフレ指標を重視する姿勢を示していることから、2月2-3日に予定されている次回のRBA理事会を前に注目を集めることになりそうだ。

 南アフリカ・ランド(ZAR)も下値の堅い動きを予想している。来週は南アフリカから特段の経済イベントなどは予定されておらず、今週と同様にプラチナなどの貴金属価格や株式相場など外部要因に振らされる展開となりそうだ。特に南アが世界最大の産出量を誇るプラチナ価格は昨年末に2500ドル台まで急伸してZARの上昇基調を支えた面があるだけに、今後の動向についても注視しておく必要があるだろう。

 なお、トランプ米政権が南米ベネズエラに対して軍事介入に踏み切ったことを受け、南アは米国の行動を強く非難した。対米関係の悪化が予想されるが、すでに両国間の関係は昨年末の時点で冷え切っており、ZAR相場への影響は限られるだろう。ただ、米政権はデンマーク自治領グリーンランドの領有に向けた意向も示し、これに反発する英仏独など欧州主要国との溝も広がりつつある。米国を中心に世界的な政治的緊張がさらに高まると、市場全般でのドル離れという形でプラチナ価格やZAR相場への影響が広がる可能性もあるだけに、今後の行方には注意しておきたい。

1月5日週の回顧
 豪ドルは買いが先行。対ドルでは2024年10月以来の高値を更新したほか、対円でも2024年7月以来の高値圏となる106.00円手前まで値を上げた。ただ、週末にかけては調整売りに押されて買いも一服した。ZARも対ドルでは2022年8月以来のZAR高水準を一時更新。対円では9.60円手前まで上値を伸ばし、2015年8月以来の高値を更新する場面も見られた。(了)

(執筆:1月9日、9:00)
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