ロンドン為替見通し=米・イラン協議開始を前に神経質な展開、ユーロドルは二番底確認で上伸余地

 本日のロンドン為替市場では、引き続き中東情勢を念頭に置きつつ、方向感を模索する動きが予想される。

 昨日、米国はイランとの2週間の停戦合意を発表したが、レバノンを巡る停戦合意の認識のずれが明らかになるなど、11日からの和平交渉を前に、早くも双方の認識のずれが見られる。サウジアラビアの石油パイプラインがイランの攻撃で損傷したほか、ヒズボラはイスラエルにロケット弾で攻撃するなど、散発的衝突が伝わっていることも交渉の行方に影を落としている。

 また、リスク要因としてはイスラエルの存在が挙げられる。イスラエルは今回の停戦合意について支持しつつも「レバノンは含まれない」として、イランと協力関係にあるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃は継続している。イスラエルの動向と共に、今後の協議の中でのレバノンの扱いも確認しておきたい。

 もし、協議の停滞や合意が遠のく報道が伝われば、有事のドル買いや原油高が再開してユーロドル相場の重しとなる恐れがある点には注意が必要だろう。

 本日の経済イベントは、序盤に独2月の貿易収支や鉱工業生産が予定されている程度と少なめ。中盤にスレイペン・オランダ中銀総裁の発言機会が予定されている。同総裁は前週末に「ECBの金融政策を巡る次回の協議では利上げか据え置きかが議論の中心になる見通し」と発言していたが、米・イランの停戦合意を受けて発言のトーンに変化が見られるか確認しておきたい。

 テクニカル面ではユーロドルに底入れの兆しが出ている点に注目したい。3月13・14日安値1.1411ドルまで下落後の戻りが23日の1.1640ドルに留まり再び下押すも、30日の1.1443ドルに留まった。昨日は前述の23日高値を上抜けたことで、2番底を確認した格好となっている。昨日の上伸を阻んだ雲下限(本日は1.1723ドル)を上抜くと、雲の上限(同、1.1806ドル)が視野に入りそうだ。なお、雲を上抜けると一目均衡表の三役好転が点灯する。



想定レンジ上限
・ユーロドル、日足・一目均衡表の雲下限1.1723ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、日足・一目均衡表の転換線1.1583ドル


(川畑)
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