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ロンドン為替見通し=ポンド、足元では独自材料乏しく外部要因に振り回される

 ポンドは足元では独自の材料が乏しく、中東紛争や日本当局の介入に絡む円の動きなどに振り回される動きとなる。本日のロンドンタイムではポンドの動意につながりそうな注目の指標発表や主なイベントは予定されておらず、中東情勢を睨んだ原油相場の動きやドル円の160円超え水準で円買い介入を警戒する動きが見込まれる。

 5月の英地方選挙での与党労働党の大敗を受けてスターマー首相に辞任圧力が強まり、ポンドは政治リスクを意識した動きとなったが、スターマー氏が続投を表明し、騒動はいったん収まっている。ただ、労働党の党首選が今後実施される可能性は残され、ひとまず現職対抗の最有力候補とされるバーナム・現マンチェスター市長の下院補欠選挙に目が向けられている。この補欠選挙は6月18日に行われる予定で、同日にはイングランド銀行(英中銀、BOE)の政策金利発表も実施されるため、足元のポンドはこれらのイベントを前に模様眺めの様相を呈している。バーナム氏が補欠選挙で勝利し、下院議員となれば、党首選に出馬する流れになりそうだ。

 また、最近発表された英経済指標を鑑みると、BOEが利上げを急ぐ必要性は感じられない。イラン戦争による物価ショックはBOEが当初懸念したほど長引かない可能性があり、6月会合では金利の据え置きが決定される可能性が高い。ベイリーBOE総裁は、2次的な物価波及効果が現れない限り、インフレ率が一時的に物価目標を上回っても実体経済をある程度支えるために容認する考えを示した。足元では米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに転じる可能性がくすぶり、欧州中央銀行(ECB)や日銀の6月会合での利上げ観測が高まっている。また、豪準備銀行(RBA)はすでに利上げを進めており、財政不安が重しとなっているポンドは政策面での格差も売り圧力を強める可能性がある。

・想定レンジ上限
 ポンドドルは5月26日高値1.3507ドル。 
 ポンド円は2日高値215.53円。

・想定レンジ下限
 ポンドドルは5月28日安値1.3368ドル。
 ポンド円は5月29日安値213.59円。

(金)
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