東京外国為替市場概況・12時 ユーロ円、じり安

 28日の東京外国為替市場でユーロ円はじり安。12時時点では138.12円とニューヨーク市場の終値(138.91円)と比べて79銭程度のユーロ安水準だった。日経平均株価が一時630円超安まで下げ幅を広げたほか、他のアジア株式相場も全面安となったことをながめ、リスク回避目的の売りが優勢に。一時138.08円まで下押しした。
 また、他のクロス円も総じて売りに押される展開となり、ポンド円は153.80円、豪ドル円は92.50円、NZドル円は80.59円まで下押しした。

 ユーロドルは軟調。12時時点では0.9550ドルとニューヨーク市場の終値(0.9594ドル)と比べて0.0044ドル程度のユーロ安水準だった。時間外の米10年債利回りが2010年4月以来となる4%台まで上昇するなか、全般にドル買い圧力が強まった。株安によるリスクオフのドル買いも進み、一時0.9545ドルと2002年6月以来の安値を更新した。
 なお、ドル高の流れに沿って中国人民元は一時7.2386元までオフショア開設以来のドル高・元安水準を更新した。

 ドル円は神経質な展開。12時時点では144.62円とニューヨーク市場の終値(144.80円)と比べて18銭程度のドル安水準だった。クロス円の下落につれて144.40円まで売りに押される場面もあったが、その後は米金利上昇とドル高が進んだことから144.80円台まで切り返した。ドル高・円高の影響を同時に受けたため、144円台で上下する神経質な動きとなった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.40円 - 144.87円
ユーロドル:0.9545ドル - 0.9601ドル
ユーロ円:138.08円 - 138.98円

(岩間)
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