NYマーケットダイジェスト・2日 株安・金利上昇・ドル荒い値動き
(2日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.90円(前営業日比▲0.37円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.24円(▲1.17円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9818ドル(▲0.0059ドル)
ダウ工業株30種平均:32147.76ドル(▲505.44ドル)
ナスダック総合株価指数:10524.80(▲366.05)
10年物米国債利回り:4.10%(△0.06%)
WTI原油先物12月限:1バレル=90.00ドル(△1.63ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1650.0ドル(△0.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲0.5% ▲1.7%
10月ADP全米雇用報告 23.9万人 19.2万人・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
3.75-4.00%に引き上げ 3.00-3.25%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。NY勢の参入後は147.00円を挟んだもみ合いとなっていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けて上下に振れた。
FOMCは政策金利を市場予想通りに3.75-4.00%に引き上げることを決定。声明文では「将来の利上げペースを決めるにあたって、金融政策が経済活動やインフレに影響を与えるラグ(時間差)を考慮」などの文言が追加された。声明文がハト派的な内容だったと受け止められ、公表後はドル売りで反応。パウエルFRB議長の会見が始まると一時145.68円まで下落する場面も見られた。
ただ、その後は一転してドルの買い戻しが優勢に。FRB議長は早ければ次回会合で利上げペースを緩める可能性を示唆した一方、「最終的な金利水準は従来の想定よりも高くなった」「政策金利はまだ道半ば」「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」とも述べており、利上げの継続姿勢を改めて示した。FRB議長会見を受けて、米10年債利回りが3.96%台から4.11%台まで急上昇するなか、4時過ぎには147.97円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは3日続落。ドル円と同じく上下に振らされる荒い値動きとなった。FOMC声明後にドル売りが強まった場面では0.9976ドルまで上昇したものの、一巡後は急激なドル買い戻しの流れに沿って0.9813ドルまで一転下落した。
・ユーロ円は続落。NY勢の参入後は欧米株安などを背景にじわりと売りに押される展開。24時過ぎには145.04円まで下押しした。一巡後はドル絡みの取引が中心となる中で神経質な動きとなったが、戻りは限られた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文がハト派的な内容だったと受け止められると一時プラス圏に浮上したものの、その後にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げ継続姿勢を示すと一転して売りが優勢に。最終的な政策金利水準が従来の想定よりも高くなる可能性が示唆されると、景気の冷え込みを懸念する売りが強まった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅に3日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けて、米金融引き締め姿勢が長期化するとの思惑が広がり、債券売りが進んだ。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明後には次回会合で利上げペースが緩むとの見方から債券買いが入る場面もあった。
・原油先物相場は続伸。米エネルギー省(EIA)の週間石油在庫統計で原油は311.5万バレルの大幅取り崩しとなった。一部では小幅積み増しが予想されていたこともあり、発表後から買いが集まった。昨日一部メディアで報じられた「イランがサウジアラビアへの攻撃を準備している可能性」との報道も依然として材料視され、約3週間ぶりの高値水準となる90.30ドル台まで上値を伸ばした。
・金先物相場はほぼ横ばい。買い先行も米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて上げ幅を吐き出して終えた。その後の時間外では荒い値動きに。FOMC声明でハト派的な文言追加を受け、為替のドル安とともに20ドル超上昇。もっともパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見がタカ派的と受けとめられると、ドル急反発とともに高値から30ドル超下落した。
(岩間)
ドル・円相場:1ドル=147.90円(前営業日比▲0.37円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.24円(▲1.17円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9818ドル(▲0.0059ドル)
ダウ工業株30種平均:32147.76ドル(▲505.44ドル)
ナスダック総合株価指数:10524.80(▲366.05)
10年物米国債利回り:4.10%(△0.06%)
WTI原油先物12月限:1バレル=90.00ドル(△1.63ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1650.0ドル(△0.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲0.5% ▲1.7%
10月ADP全米雇用報告 23.9万人 19.2万人・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
3.75-4.00%に引き上げ 3.00-3.25%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。NY勢の参入後は147.00円を挟んだもみ合いとなっていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けて上下に振れた。
FOMCは政策金利を市場予想通りに3.75-4.00%に引き上げることを決定。声明文では「将来の利上げペースを決めるにあたって、金融政策が経済活動やインフレに影響を与えるラグ(時間差)を考慮」などの文言が追加された。声明文がハト派的な内容だったと受け止められ、公表後はドル売りで反応。パウエルFRB議長の会見が始まると一時145.68円まで下落する場面も見られた。
ただ、その後は一転してドルの買い戻しが優勢に。FRB議長は早ければ次回会合で利上げペースを緩める可能性を示唆した一方、「最終的な金利水準は従来の想定よりも高くなった」「政策金利はまだ道半ば」「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」とも述べており、利上げの継続姿勢を改めて示した。FRB議長会見を受けて、米10年債利回りが3.96%台から4.11%台まで急上昇するなか、4時過ぎには147.97円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは3日続落。ドル円と同じく上下に振らされる荒い値動きとなった。FOMC声明後にドル売りが強まった場面では0.9976ドルまで上昇したものの、一巡後は急激なドル買い戻しの流れに沿って0.9813ドルまで一転下落した。
・ユーロ円は続落。NY勢の参入後は欧米株安などを背景にじわりと売りに押される展開。24時過ぎには145.04円まで下押しした。一巡後はドル絡みの取引が中心となる中で神経質な動きとなったが、戻りは限られた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文がハト派的な内容だったと受け止められると一時プラス圏に浮上したものの、その後にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げ継続姿勢を示すと一転して売りが優勢に。最終的な政策金利水準が従来の想定よりも高くなる可能性が示唆されると、景気の冷え込みを懸念する売りが強まった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅に3日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けて、米金融引き締め姿勢が長期化するとの思惑が広がり、債券売りが進んだ。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明後には次回会合で利上げペースが緩むとの見方から債券買いが入る場面もあった。
・原油先物相場は続伸。米エネルギー省(EIA)の週間石油在庫統計で原油は311.5万バレルの大幅取り崩しとなった。一部では小幅積み増しが予想されていたこともあり、発表後から買いが集まった。昨日一部メディアで報じられた「イランがサウジアラビアへの攻撃を準備している可能性」との報道も依然として材料視され、約3週間ぶりの高値水準となる90.30ドル台まで上値を伸ばした。
・金先物相場はほぼ横ばい。買い先行も米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて上げ幅を吐き出して終えた。その後の時間外では荒い値動きに。FOMC声明でハト派的な文言追加を受け、為替のドル安とともに20ドル超上昇。もっともパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見がタカ派的と受けとめられると、ドル急反発とともに高値から30ドル超下落した。
(岩間)