NYマーケットダイジェスト・23日 株高・金利上昇・円安
(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=130.67円(前営業日比△1.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.06円(△1.38円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0872ドル(△0.0016ドル)
ダウ工業株30種平均:33629.56ドル(△254.07ドル)
ナスダック総合株価指数:11364.41(△223.98)
10年物米国債利回り:3.51%(△0.03%)
WTI原油先物3月限:1バレル=81.62ドル(▲0.02ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1928.6ドル(△0.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米景気先行指標総合指数(前月比) ▲1.0% ▲1.1%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。日銀が初めて5年物の「共通担保資金供給オペ(公開市場操作)」を実施すると、円債金利が低下し円を売る動きが終日優勢となった。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、前週末の高値130.61円を上抜けると一時130.89円まで上値を伸ばした。
NY午後に入ると、米長期金利の上昇が一服した影響でドル円も伸び悩んだが、下押しは130.44円付近にとどまった。
・ユーロドルは小幅ながら3日続伸。欧州市場では一時1.0927ドルと昨年4月以来約9カ月ぶりの高値を付けたものの、NY時間に入ると利食い売りなどが優勢となった。米長期金利の上昇に伴うドル買いも優勢となり、23時30分前には1.0846ドル付近まで下押しした。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.0841ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。
なお、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁はこの日、「0.50%の利上げガイダンスは引き続き合理的」と述べたほか、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「欧州のインフレは高すぎる」「金利はなお大幅に引き上げる必要がある」と述べ、大幅利上げ継続の必要性を改めて強調した。
・ユーロ円は続伸。ドル円の上昇や米国株高につれた円売り・ユーロ買いが優勢となった。取引終了間際には一時142.08円と日本時間夕刻に付けた日通し高値に面合わせした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者が「来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、労働力需要や支出、インフレがあとどれくらい鈍化すれば今春に利上げを一時停止できるか議論を開始する可能性がある」と伝えたことで、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが最終局面に近づきつつあるとの見方が強まり、株買いを誘った。指数は一時400ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。今週予定されている2・5・7年債入札を前に、需給悪化を警戒した売りが優勢となった。米国株相場の上昇も安全資産とされる米国債の売りを誘った。
・原油先物相場は小幅ながらも3日ぶりに反落。米ゴールドマン・サックスが2023年はコモディティーの年になると予想し、原油市場については「ロシアの生産減少や、中国の経済再開による需要増を織り込んでいない」と指摘したことが伝わった。週明け買いが先行した原油先物は、約1カ月半ぶりの高値圏まで上昇。しかしながら、一巡後は持ち高調整の売りに押されて上値を切り下げた。
・金先物相場はほぼ横ばい。高値警戒感から伸び悩んでいたところに米・中長期金利が上昇すると、金利を生まない金は売り戻し優勢となった。ただ米金利への上昇圧力が緩むと、金も下値を切り上げた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=130.67円(前営業日比△1.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.06円(△1.38円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0872ドル(△0.0016ドル)
ダウ工業株30種平均:33629.56ドル(△254.07ドル)
ナスダック総合株価指数:11364.41(△223.98)
10年物米国債利回り:3.51%(△0.03%)
WTI原油先物3月限:1バレル=81.62ドル(▲0.02ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1928.6ドル(△0.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米景気先行指標総合指数(前月比) ▲1.0% ▲1.1%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。日銀が初めて5年物の「共通担保資金供給オペ(公開市場操作)」を実施すると、円債金利が低下し円を売る動きが終日優勢となった。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、前週末の高値130.61円を上抜けると一時130.89円まで上値を伸ばした。
NY午後に入ると、米長期金利の上昇が一服した影響でドル円も伸び悩んだが、下押しは130.44円付近にとどまった。
・ユーロドルは小幅ながら3日続伸。欧州市場では一時1.0927ドルと昨年4月以来約9カ月ぶりの高値を付けたものの、NY時間に入ると利食い売りなどが優勢となった。米長期金利の上昇に伴うドル買いも優勢となり、23時30分前には1.0846ドル付近まで下押しした。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.0841ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。
なお、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁はこの日、「0.50%の利上げガイダンスは引き続き合理的」と述べたほか、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「欧州のインフレは高すぎる」「金利はなお大幅に引き上げる必要がある」と述べ、大幅利上げ継続の必要性を改めて強調した。
・ユーロ円は続伸。ドル円の上昇や米国株高につれた円売り・ユーロ買いが優勢となった。取引終了間際には一時142.08円と日本時間夕刻に付けた日通し高値に面合わせした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者が「来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、労働力需要や支出、インフレがあとどれくらい鈍化すれば今春に利上げを一時停止できるか議論を開始する可能性がある」と伝えたことで、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが最終局面に近づきつつあるとの見方が強まり、株買いを誘った。指数は一時400ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。今週予定されている2・5・7年債入札を前に、需給悪化を警戒した売りが優勢となった。米国株相場の上昇も安全資産とされる米国債の売りを誘った。
・原油先物相場は小幅ながらも3日ぶりに反落。米ゴールドマン・サックスが2023年はコモディティーの年になると予想し、原油市場については「ロシアの生産減少や、中国の経済再開による需要増を織り込んでいない」と指摘したことが伝わった。週明け買いが先行した原油先物は、約1カ月半ぶりの高値圏まで上昇。しかしながら、一巡後は持ち高調整の売りに押されて上値を切り下げた。
・金先物相場はほぼ横ばい。高値警戒感から伸び悩んでいたところに米・中長期金利が上昇すると、金利を生まない金は売り戻し優勢となった。ただ米金利への上昇圧力が緩むと、金も下値を切り上げた。
(中村)