東京為替見通し=ドル円はレンジ抜けだせず、イエレン氏公聴会には要注目

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 海外市場でドル円は、米国市場がキング牧師誕生日で休場のため、市場参加者が激減し商いは低調だったが103.64円と日通し安値を付けた。
 ユーロドルは、一時1.2054ドルと昨年12月2日以来約1カ月半ぶりの安値を付けた。

 本日のドル円もレンジ取引となるか。昨日は米市場がキング牧師生誕日のため休場だったこともあり、ドル円は30銭にも満たないレンジ取引になった。本日も東京時間は主だった経済指標の発表や、要人の講演などもないことで大きな値動きを期待するのは難しいだろう。
 リスク要因としては、あと任期1日に迫ったトランプ米大統領と、バイデン次期大統領の動向か。トランプ大統領は19日に100人近くの恩赦や減刑を発表すると予想されている。恩赦や減刑では為替市場が動意づくのは難しいだろうが、20日の正午の任期終了まで何をしでかすか分からないことで警戒は怠れない。また、バイデン次期大統領の動きも注目される。昨日の東京時間午前に、就任日に「カナダのアルバータ州と米国のネブラスカ州を結ぶキーストーンXLパイプラインの建設の中止を命じる」と報道され、カナダドル売りになった。この件に関してはオバマ政権時代に反対していたものが、トランプ政権に翻り、再び中止になるなど米国の政治に右往左往しているが、脱原油を目標としている新政権が政権樹立後に矢継ぎ早に様々な政策実行を指示し、それにより為替市場も反応することはありそうだ。
 ユーロの値動きも昨日は限られたものとなった。コンテ首相に対する信任投票が賛成多数で可決したこと、独与党・キリスト教民主同盟(CDU)の新党首にメルケル路線と同じ中道派のラシェット氏が選出されたことなど、先週懸念されていた政治不安が若干解消されつつあることはユーロにとってはポジティブだ。ただし、ロシアの野党勢力の指導者ナワリヌイ氏が療養先のドイツからロシアに帰国した直後、空港で拘束されたことで、欧州各国がロシアを非難していることもあり、ロシアをめぐり欧州不安が高まっていることは懸念材料となりそうだ。
 上述の通りアジア時間には主だった経済指標の発表はないが、欧米に入ると急に市場が動意づくことには警戒したい。日本時間19時には1月の独およびユーロ圏のZEW景況感指数が発表される。市場予想平均は60.0となっているが、変異種感染により欧州各国が規制を強化していることで、予想よりもネガティブな結果になった場合は市場の反応が大きくなりそうだ。
 また、NY入り後にはバイデン政権の財務長官に指名されているジャネット・イエレン氏の承認公聴会が開かれる。昨日既に「ドル安を推進するのではなく、為替は市場が決定する」などと報じられていることで、為替についてのサプライズはないか。しかし、今後の財政政策や金利動向について予想外のことに言及した場合は、米金利の動きに連れて為替市場も大きく動くリスクには注意を払いたい。

(松井)

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