週間為替展望(豪ドル/ZAR)- ZAR、プラチナ価格に連れる動きに

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◆豪ドル、感染抑制とコモディティ価格上昇が支えに
◆10-12月期の豪賃金指数に要注目
◆ZAR、プラチナ価格などに連れる動きに
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 80.00-85.00円
南ア・ランド円 7.00-7.50円

2月22日週の展望
 豪ドルは底堅い動きとなるか。豪ドルは一旦上値が抑えられる場合もあるだろうが、豪州国内でウイルスの感染拡大が抑制されていることや、世界的な資金余剰により株価やコモディティ価格が堅調地合いを維持していることで、上昇トレンドが継続すると思われる。ただし、米国の大寒波の影響が深刻になった場合や、米下院で行われているゲームストップの取引をめぐる公聴会で、株式市場に規制論が浮上した場合は、株価に調整が入る可能性もある。
 豪州から来週発表される経済指標では、24日の10-12月期賃金指数が最も注目される。ロウ豪準備銀行(RBA)総裁は、12月に「賃金と物価の圧力は抑制されたまま」と発言していることもあり、賃金の上昇が抑えられていることを懸念している。今週発表された1月雇用統計では、非常勤雇用者数が3万人弱減少したのに対し、常勤雇用者数が5.9万人増加した。しかし、これまでは景気の見通しが立たないことで常勤雇用の採用をちゅうちょしている経営者が多く、その結果、賃金が上昇しづらくなっていることが問題視されていた。今回の賃金指数で、本当に賃金が上昇していないかどうか確かめる必要がありそうだ。
 南アフリカ・ランド(ZAR)は神経質な値動きが続きそうだ。コモディティ価格の上昇が主な要因になりZARを支えている。特にプラチナは世界全体の供給量の7割を南アが占めているおり、ZAR買いを促している。世界的な資金余剰の投資先として、このままコモディティ価格が堅調に推移した場合はZARが値崩れするのは難しそうだ。来週発表される経済指標では23日の10-12月期失業率、24日の1月生産者物価指数(PPI)、26日の1月貿易収支が注目される。7-9月期は、雇用先が少ないことで就業を諦めた失業者や、ウイルスの感染を恐れて申請に行かない失業者などが多数いた。これらの失業者がカウントされないことで、実態とはかけ離れた結果となった。10-12月期はロックダウンが緩和されている時期であることから、前回よりも精度が高い数値になるのではないかという声が多い。24日に南ア政府が発表する予算案にも注目が集まる。

2月15日週の回顧
 豪ドルは不安定な値動きになった。週初はコモディティ価格の上昇などもあり、対円では2018年12月以来の水準となる82円台まで上値を広げた。しかし、週後半に入ると利食い売りが入り、徐々に上値を切り下げた。注目された1月の豪雇用統計では、失業率が6.4%と市場予想の6.5%や前回の6.6%よりも好い結果となったが、新規雇用者数が減少し、まちまちの内容となった。
 ZARは方向感なく上下した。プラチナ価格が大幅に上昇するなど、コモディティ価格の上昇に連れてZARは対円では昨年2月以来、対ドルでは昨年1月以来の水準まで上昇した。しかし、米系金融機関がオプションの利益確定売りに動いたことや、西アフリカでエボラ熱の感染が流行していることもあり徐々に上げ幅を縮めた。1月の南ア消費者物価指数(CPI)は市場予想通りとなった。(了)

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