東京為替見通し=ドル円はもみ合いか、豪ドルは豪GDP次第で上げ幅拡大の可能性も

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 海外市場でドル円は、米10年債利回りが一時1.45%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行し一時106.96円と昨年8月14日以来の高値を付けた。ただ、節目の107.00円の上抜けに失敗すると一転下落した。
 ユーロドルは、欧州市場では、米欧の金利差拡大を見込んだユーロ売り・ドル買いが優勢となり一時1.1992ドルと2月5日以来の安値を付けたものの、NY市場では底堅い動きとなった。米長期金利が低下に転じたことで手掛かりに全般ドル売りが進んだ流れに沿って、一時1.2094ドルと本日高値を更新した。

 本日の東京時間のドル円は、106円台を中心にもみ合いとなるか。先週の米金利上昇の熱狂が醒めてきていることもあり、ドル買い意欲が後退しつつある。また、本日の日経平均もCME225先物が大阪取引所比30円高で引けているものの、大幅高を期待する地合いでもないことで株高による円売りを期待するのも難しそうだ。昨日の動きを見ても、日銀短観12月調査時の2020年度下期の大企業・製造業の想定為替レート106.42円、通期の106.70円のいずれも上抜けていることもあり、断続的にどの水準でも売りオーダーが散見された。本日の東京時間も上昇過程では本邦勢を中心に売り意欲が上値を抑えるだろう。もっとも、他国よりもワクチンの普及率が低く、日本が再びどこの国よりも金融緩和政策から脱することができないと予想する声が多いことで、円売りのトレンドが中長期で変わることも難しいか。
 本日も米金利動向には注目が集まる。NY入り後にハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁、エバンス米シカゴ連銀総裁の講演が予定され、講演内容次第で本日も金利および為替を上下させることになりそうだ。特に後者2人は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権を保持していることで注目度が高い。ボスティック総裁は2月末に「利回りは歴史的にみて依然として非常に低い」「FRBが現時点で利回りに対応する必要はない」と発言していることで、同様な発言が予想される。一方で、エバンス総裁は1月に「金利は長期間低水準にとどまる」と予想をしていたこともあり、ここ最近の金利急騰についてどのような見解を示すかが注目される。
 ドル円以外ではアジア時間は、本日の日本時間9時半に豪州から10-12月期豪国内総生産(GDP)が発表されることで、豪ドルの動きが最も注目されるだろう。先週発表されたGDPを構成する1つでもある10-12月民間設備投資が好結果だったこともあり、GDPに対する期待は高い。豪準備銀行(RBA)は長期債の購入で金利を目標水準に抑えているものの、ここ最近は経済指標が好調なこともあり、RBAが金融緩和政策を維持すると繰り返しても豪ドルの買い意欲は衰えていない。もし、GDPが市場予想を上回れば豪ドルはさらに強含みそうだ。
 ユーロドルは欧米の中銀関係者の金利高に対する見解相違(米国は金利高容認・欧州は金利高懸念)はあるが、市場はその見解の相違を織り込みつつある。昨日の下げがセリング・クライマックスになったという声もあり、ここから新たなネタ探しになりそうだ。

(松井)

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