株式明日の戦略-あっさり3万円台を回復、バリュー株も復調し株高基調が強まるか

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 5日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は235円高の30089円。米国株は休場であったが、強い3月米雇用統計を好感して、寄り付きから3桁の上昇で3万円台を回復した。序盤では上げ幅を300円超に広げて30200円に迫ったが、買いが一巡した後は30100円近辺で値動きが落ち着いた。開始30分弱できょうの高値と安値をつけた後は、張り付いたような状態となり、後場に入っても動意薄。引けまでこう着相場が続いた。前場で下げに転じたマザーズ指数は、後場は持ち直してプラス圏に浮上して終えた。

 東証1部の売買代金は概算で2兆0900億円。業種別では海運が突出した上げとなったほか、証券・商品先物や銀行が大幅上昇。精密機器、サービス、機械の3業種のみが下落した。直近の下げの反動に加え、日経平均3万円台回復が刺激材料となった野村ホールディングスが、後場上げ幅を広げて4%を超える上昇。半面、今22.2期の大幅減益計画を提示したオークワが、後場下げに転じて大幅安となった。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1494/値下がり624。前期の経常利益上振れを発表した商船三井が大幅高となり、日本郵船や川崎汽船にも買いが波及。米3月雇用統計を受けて米国の長期金利が上昇したことから、三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクがそろって買いを集めた。指数寄与度の大きいファーストリテイリングとソフトバンクGがともに2%を超える上昇。グロース株は上値が抑えられたものが多かったが、レーザーテックは大幅高となり、動きの良さが大きな注目を集めた。「こども庁」創出期待から、ベビーカレンダーと幼児活動研究会が連日のストップ高。1Q決算が好感された大阪有機化学が急伸した。

 一方、エムスリーが買い先行から下げに転じたほか、村田製作所や日本電産など、グロース株の一角が軟調となった。キーエンスやファナックなど超値がさが下落。トヨタが株高の流れに乗れず逆行安となった。決算が失望を誘った東海ソフトやキユーソー流通が大幅安。証券会社が投資判断を引き下げたレノバが急落した。直近上場のAppierは大幅高から一転大幅安と荒い動きとなり、引けでは10%を超える下落となった。

 本日マザーズに新規上場したオキサイドは、取引終盤に高い初値をつけると、そこからさらに水準を切り上げたことで買い注文が殺到し、ザラ場引けとなった。

 日経平均は跳ねた後は値動きが乏しくなったが、終日3万円を下回ることなく終えた。米3月雇用統計は米国の長期金利上昇を促しただけに、多少はこれに対する警戒も出てくるかと思われたが、強い動きとなった。米株先物の大幅高も強い支援材料になっていると思われるだけに、今晩の米国株が案外であった場合には、きょうの上昇分は打ち消される可能性はある。ただ、戻り局面であっさり3万円の節目を回復したことで、この先は、悪材料には耐性がつき、好材料には上に反応しやすくなると予想する。きょうは海運株や金融株などバリュー株が強く買われており、これまでのパターンであれば、マザーズ指数や半導体株などグロース株は入れ替わりで大きく売られてもおかしくないところ。しかし、これらは値を保った。グロース株への売り圧力が限られる中でバリュー株が復調してくるようなら、3万円は通過点となり、上を試しに行く流れとなるだろう。

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