株式明日の戦略-3万円台を維持できず大幅安、短期調整かそれとも相場の転機か

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 6日の日経平均は4日ぶり大幅反落。終値は392円安の29696円。休場明けの米国市場では、ダウ平均が300ドルを超える上昇で史上最高値を更新。この流れを受けて、3桁の上昇で30200円台に乗せて始まった。しかし、寄り付きが高値となって早々に失速すると、その後は下を試す流れが続いた。前日終値や3万円近辺では下げ渋る動きも見られたが、3万円を明確に下回ると売りに勢いがつき、前引けは200円を超える下落。後場に入ってからもじりじりと水準を切り下げ、取引終盤には下げ幅を400円超に拡大。安値圏で取引を終えた。

 東証1部の売買代金は概算で2兆4900億円。業種別では上昇は証券・商品先物の1業種のみ。その他製品や鉄鋼の下げが相対的に軽微となった。一方、鉱業、医薬品、銀行などの下げが大きかった。1Qが大幅な増益となったキユーピーが急伸。半面、立会外分売を予定していると発表したジェイテックコーポレーションが急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり248/値下がり1897。マネックスG、SBIHD、松井証券などネット証券株が逆行高。強く買われたものは業績関連が多く、スタジオアリスやビックカメラ、神戸鋼がリリースを材料に大幅高となった。上期の営業利益が従来計画比でほぼ倍増する見込みとなったフェスタリアHDは買いが殺到してストップ高比例配分。「デジタル給与」に関する日経記事を手掛かりにメタップスが動意づいた。

 一方、米国の長期金利上昇に一服感が出てきたことから、みずほや三菱UFJなど銀行株が軟調。原油価格の大幅安を嫌気してINPEXやENEOSが大幅安となった。ドル円が円高に振れたことから日産自動車やSUBARUなど自動車株が弱く、インドのコロナ感染被害拡大も警戒材料となったスズキは5%を超える下落。今期の保守的な見通しが失望を誘ったしまむらやあさひが大きく売られた。終日軟調な地合いの中、オキサイドやイーロジットなど直近IPO銘柄も多くが下落。「こども庁」に絡んで賑わったベビーカレンダーはストップ安まで売り込まれた。

 本日ジャスダックに新規上場したセルムは、初値をつけた後は上値の重い展開。終値は初値を大きく下回った。

 日経平均は大幅安。寄り付きが高値、引け間際が安値で実体の長い陰線を形成と、非常に印象の悪い下げとなった。ただ、下げた理由はいまいちはっきりしない。米株先物が弱かった、ドル円が円高に傾斜した、米国の長期金利が低下した、原油価格が大きく下落した―など、悪材料がなかったわけではない。ただ、ダウ平均の史上最高値更新という大きなプラス材料があった中で、これらが複合的に絡んだとしても400円近く下げる要因になったかというと疑問符がつく。下げの理由がはっきりしていれば、その影響が少ない銘柄群に買いが入ることで、大幅安は回避できたものと思われる。

 チャートを見ると、日経平均は5日線、TOPIXは25日線近辺で売りが止まった格好。どちらももう一段下げれば形状が悪化するが、ここで切り返すことができれば、ほどよく過熱感が削がれたことで新たな買いも入りやすくなる。今晩、米国株が大きく下げたとしても、一定程度は織り込んでいると思われるだけに、あすは強い反発に期待したいところだ。

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