株式明日の戦略-小幅高も値上がり銘柄は多数、FOMC議事要旨は株高を促すか

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d 7日の日経平均は小幅反発。終値は34円高の29730円。米国株の下落を受けても小高く始まったが、場中は不安定な値動きとなった。序盤に上げ幅を3桁に広げたものの、買いが続かず失速すると、マイナス圏に沈んで下げ幅を3桁に拡大。29500円に接近したところでは切り返し、前場は小幅な下落で終えた。後場に入ると売り圧力が和らぎ、プラス圏が定着。ただ、上げ幅を広げてくると押し戻され、上値の重い時間帯が引けまで続いた。

 東証1部の売買代金は概算で2兆5500億円。業種別では鉄鋼、海運、金属製品など市況関連セクターが大幅上昇。一方、医薬品や陸運、証券・商品先物など内需系のセクターが弱かった。レーザーテックの上げが突出しており、7%を超える上昇。半面、弱い方ではエムスリーが目立っており、2%を超える下落となった。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1839/値下がり310と、日経平均が小幅高にとどまった割には、値上がり銘柄はかなり多かった。英国のファンドによる買収観測が報じられた東芝が、場中は値がつかずストップ高比例配分。東芝が売買できないと見るや、資金は傘下の東芝テックに向かった。総合電機再編の思惑から、NECや富士通、日立などにも強い動きが見られた。アドバンテストやローム、TDKなどハイテク株の多くが大幅高。前期の経常利益見通しを引き上げた日本郵船が買いを集め、川崎汽船や商船三井も連れ高した。

 一方、ファーストリテイリングやキーエンスなど値がさ株が軟調。ハイテク株には買われるものが多かったが、信越化学や東京エレクトロンは弱かった。コロナ治療薬の共同開発を断念したと伝わった武田が下落。2020年度の鉄道収入が大きく落ち込んだJR東日本が2%超の下落となり、JR東海やJR西日本にも売りが波及した。クレディ・スイスGが米アルケゴスを巡る取引で巨額の損失が発生したことを発表したことから、野村HDが改めて売りに押された。

 きょうは2社が新規上場したが、表示灯は初値をつけた後にストップ高まで買い進まれた。一方、ファブリカコミュニケーションズは終値が初値を大きく下回り安値引けとなるなど、明暗分かれる動きとなった。

 日経平均は34円高。プラスで終えたとはいえ、前日の392円安からの戻りとしては、非常に物足りない動き。ただ、東証1部の値上がり銘柄が1839というのは、かなり多い部類に入る。あす8日にファーストリテイリングの上期決算が発表されることもあり、日経平均と全体の値動きがマッチしないといった事態は、この先も発生するかもしれない。個別でも、レーザーテックが急伸した一方、普段似たような動きをすることが多い東京エレクトロンは下落するなど、いびつな動きが観測される。指数、個別とも短期的には振れ幅が大きくなる可能性があり、注意を要する。今晩、米国では3月開催のFOMC議事要旨が公表される。この時は、2023年末まで利上げを実施しない姿勢が示され、これを受けた米国株および日本株にも強い反応が見られた。日経平均の3月高値30485円(取引時間中)は、FOMCの結果を消化した3月18日に付けている。改めてFRBのスタンスを確認することが、米国株や日本株を押し上げる材料となるかが注目される。

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