東京為替見通し=ドル円、極東の地政学リスク警戒で伸び悩む展開か

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 16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、日米首脳会談を控えて108.73円から108.90円での小幅な値動きに終始した。ユーロドルは、米10年債利回りが一時1.5499%前後まで低下したことから1.1995ドルまで上昇した。ユーロ円は欧州市場序盤に130.54円まで上昇した後、高値圏で堅調に推移した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、日米首脳会談を受けた極東の地政学リスク回避の円買いで上値が重い展開が予想される。

 16日にワシントンで開催された日米首脳会談での共同声明では、中国が軍事的な圧力を強める台湾について、台湾海峡の平和と安定の重要性が強調され、香港と新疆ウイグル自治区の人権状況に対する深刻な懸念を共有する、と明記された。
 台湾総統府報道官は、日米首脳が共同声明で「台湾海峡の平和と安定の重要性」明記したことを歓迎し、台湾海峡および地域の一員として中国当局が自らの責任を果たし、安定と幸福に共に前向きな貢献をすることを期待する、と述べた。
 駐米中国大使館は、中国は日米首脳の共同声明に断固反対すると表明した。そして、台湾、香港、新疆ウイグル自治区は中国国内の問題であり、干渉されるべきでない、日米首脳会談は、通常の二国間関係の枠を越えて第三者の利益を害し、地域の平和と安定を脅かしていると批判した。
 バイデン米政権は、日米豪印戦略対話(クワッド)や日本と韓国との安全保障協議委員会(2+2)による対中包囲網を構築しており、日本が「第一列島線」の前線に位置することから、日中関係の緊迫化が懸念される状況となっている。
 日中関係の悪化は、中国によるレアアースなどの対日輸出制限や日本製品の不買運動などから、経済安全保障に悪影響を及ぼすことで要警戒か。

 8時50分に発表される日本の3月貿易収支は、季節調整前で4900億円の赤字、季節調整済で2129億円の黒字と予想されている。バイデン米政権は日米貿易不均衡是正を重視していないものの、対米貿易黒字に要注目か。先週末米財務省が発表した為替報告書では、日本は監視対象国のままであり、2020年の実質為替レートが、1.1%円安になったと言及されていた。

 ドル円のオーダー状況は、上値には、109.00-10円に断続的にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、109.20-30円に断続的にドル売りオーダー、109.40円を超えるとストップロス買いオーダーが控えている。下値には、108.60円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、108.50円にドル買いオーダーが控えている。


(山下)

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