NY為替見通し=米CPIへの反応を見極め後、落ち着きどころ探る動きへ移行か

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 NYタイムは、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)へ向けたプレイベントとの見方もある米消費者物価指数(CPI)が発表となる。米連邦準備理事会(FRB)による足もとのインフレ上昇に対する許容度が市場の焦点となるなか、想定を超えた上振れや、市場の期待に肩透かしを食わせるような物価の落ち着きとなれば、米金利やドル相場の振れは大きくなるとみる。

 とはいえ、米金融政策の行方をみる上でのポイントは「一時的な物価の上昇」を容認するFRBの考え方。CPIが相応の振れとなり、来週のFOMCへの思惑を大きく左右する材料になっても、FOMC本番前にドル相場が直近のレンジを大きく抜けてトレンドを強めるような動きにまで発展しにくいだろう。

 FOMCでも、コロナショックからのリカバリー状況に不透明感が少なからず残るなか、金融政策判断において政策の選択肢をあえて狭めるような明言は回避すると考えられる。市場には疑心があり、FOMCメンバー内のテーパリング(緩和縮小)議論の開始時期への言及などへ前のめり気味に神経質な反応をするかもしれない。だが、基調が定まるにしても、今後ジャクソンホール会議などで方向性を明確に示唆してからと予想する。

 本日は欧州中央銀行(ECB)理事会を受けた対欧州通貨でのドル相場の振れにも留意は必要だが、FRBに先んじて資産買い入れ方針などに関するスタンスの変更を明示するとは考えにくい。ドル相場はユーロの上下に呼応した相応の振れや米CPIへの反応を織り込んで、来週のFOMCを待つためにふさわしい水準を探りつつ、次第に動意を落ち着かせることになるか。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、4日高値110.33。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、5月25日安値108.56円。

(関口)

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