今日の株式見通し-軟調か 米長期金利が上昇しナスダックが大幅安

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は105ドル安の33035ドルで取引を終えた。決算を発表したアルファベットが急落し、アマゾン、メタ、エヌビディアなどグロース株に売りが波及。米10年債利回りが4.9%台に乗せて再び5%に接近したことも警戒材料となり、リスク回避ムードの強い地合いが続いた。ナスダックが2.4%安と大幅安。マイクロソフトが決算を受けて強く買われたことで、ダウ平均は0.3%安と相対的に値を保った。米金利上昇を受けて為替はドル高・円安に振れており、ドル円は足元150円10銭近辺と150円台に乗せている。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて260円安の30980円、ドル建てが235円安の31005円で取引を終えた。なお、引け後に決算を発表した銘柄では、時間外でメタが大きく上昇している。

 アルファベットが大きく下げるであろうことは、東京市場ではきのうの時点で織り込んでいる。とは言え、米長期金利が上昇してアルファベット以外のグロース株にもネガティブな影響が出ていることから、日本株もこれを嫌気して売りに押されると予想する。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4%を超える下げとなっており、半導体株が敬遠されることになるだろう。ただ、メタの時間外の上昇は下支え要因として期待できる。国内では本日から決算発表が多くなる。買いは入れづらいが売りも仕掛けづらい局面。米国動向を受けてスタートから大きく水準を切り下げることになると思われるが、寄った後は強弱感が交錯し、早々にこう着感が強まると予想する。日経平均の予想レンジは30900円-31200円
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