ロンドン為替見通し=ユーロドル、1.08ドル半ばを軸に上下か OPに支配される可能性も
本日のロンドン為替市場でユーロドルは1.08ドル半ばを軸に上下する展開か。同水準には90日移動平均線が位置し、本日NYカット(日本時間24時)のオプションも設定されている。
昨日は一部ユーロクロスの上昇の影響を受けて底堅かったものの、1日を通した値幅は30pipsと狭く、動意自体は欠けていた。本日は欧州主要国の2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値や1月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が発表されるものの、よほど大きく予想から外れない限り材料視されないだろう。
明日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言、明後日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控え、オプション市場では本日から今週後半にかけ1.08ドル台でのストライク設定が目立つ。本日に関しては1.0845ドルと1.0860ドルにNYカットオプションが観測される。重要イベント前に積極的な売買が抑えられる可能性もあり、そうなるとオプションに絡んだ売り買いに支配されてしまうかもしれない。
なお前述した90日移動平均線は本日が1.0859ドル、明日には1.0860ドル台に乗せてくる。200日移動平均線も1.0830ドル台でジワリと水準を上げてきた。21日移動平均線はまだ1.08ドルに届いていないが、明日以降は大台を回復する見込み。これらの方向性から、下値はある程度限定されるかもしれない。
ところで本日は、米大統領選の予備選が集中する「スーパーチューズデー」。共和党候補を巡る争いはトランプ前大統領がかなり優勢とされるなか、欧州連合(EU)ではトランプ氏が再び大統領となった場合への懸念が高まっている。EUへの関税拡大という措置だけでなく、安全保障でも欧州から距離を取る可能性も出てきた。相場が本格的に警戒するのは夏以降になるだろうが、スーパーチューズデーの結果も気にかけておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル、1月25日高値1.0902ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、2月29日安値1.0796ドル
(小針)
昨日は一部ユーロクロスの上昇の影響を受けて底堅かったものの、1日を通した値幅は30pipsと狭く、動意自体は欠けていた。本日は欧州主要国の2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値や1月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が発表されるものの、よほど大きく予想から外れない限り材料視されないだろう。
明日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言、明後日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控え、オプション市場では本日から今週後半にかけ1.08ドル台でのストライク設定が目立つ。本日に関しては1.0845ドルと1.0860ドルにNYカットオプションが観測される。重要イベント前に積極的な売買が抑えられる可能性もあり、そうなるとオプションに絡んだ売り買いに支配されてしまうかもしれない。
なお前述した90日移動平均線は本日が1.0859ドル、明日には1.0860ドル台に乗せてくる。200日移動平均線も1.0830ドル台でジワリと水準を上げてきた。21日移動平均線はまだ1.08ドルに届いていないが、明日以降は大台を回復する見込み。これらの方向性から、下値はある程度限定されるかもしれない。
ところで本日は、米大統領選の予備選が集中する「スーパーチューズデー」。共和党候補を巡る争いはトランプ前大統領がかなり優勢とされるなか、欧州連合(EU)ではトランプ氏が再び大統領となった場合への懸念が高まっている。EUへの関税拡大という措置だけでなく、安全保障でも欧州から距離を取る可能性も出てきた。相場が本格的に警戒するのは夏以降になるだろうが、スーパーチューズデーの結果も気にかけておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル、1月25日高値1.0902ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、2月29日安値1.0796ドル
(小針)