NY株見通し-神経質な展開か 利下げ見通しを巡りFOMC議事要旨に注目

 今晩は神経質な展開か。3連休明けの昨日は主要3指数がそろって2営業日続落。水曜日引け後に決算発表を控えるエヌビディアが大幅安となったほか、バリュエーションの高さが意識されたハイテク・ジャイアントも総じて売りに押された。ダウ平均は64.19ドル安(-0.17%)と小幅な下落にとどまったが、S&P500が0.60%安、ナスダック総合は0.92%安となった。引け後の動きでは通期利益見通しを引き下げたパロ・アルト・ネットワークスが時間外で20%超急落した。一方、ダウ平均に採用されることになったアマゾン・ドット・コムが時間外で1%超上昇した。

 今晩の取引では引け後のエヌビディアの決算発表を控え、引き続き神経質な展開か。また、取引時間午後に公表される1月30-31日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が集まる。市場では5月FOMCでの利下げ期待が大きく後退し、6月FOMCでの利上げ見通しが強まっており、議事要旨で利下げの条件を巡る議論の内容が注目される。

 今晩の米経済指標・イベントはFOMC議事要旨のほか、MBA住宅ローン申請指数、米20年債入札など。このほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁の発言も予定されている。企業決算は寄り前にアナログ・デバイセズ、ガーミン、引け後にエヌビディア、マラソン・オイル、エッツィなどが発表予定。(執筆:2月21日、14:00)
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