東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

 23日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では154.76円とニューヨーク市場の終値(154.85円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。参院・財政金融委員会に出席した鈴木財務相や植田日銀総裁の発言を受けての下押しも154.66円に留まり、一巡後は154.70円台でじり高となった。
 財務相は為替介入について「環境が整ったと捉えられてもいい」と言及。物価上昇率が見通し通りの場合について問われた日銀総裁は、「金融緩和の度合いを調整し、短期金利を引き上げていく」と述べた。

 ユーロ円も下値が堅い。12時時点では164.95円とニューヨーク市場の終値(164.98円)と比べて3銭程度のユーロ安水準だった。350円超高まで買いが先行した日経平均がマイナスに沈んだ場面でも、売り戻しは164.83円までだった。その後は、日経平均の持ち直しを眺めながら164.90円台で下げ渋った。
 また、豪ドル円も99.78円を下値に一時100円台乗せまで切り返し、昨日113.11円まで年初来高値を更新したカナダドル円は113円を挟み上下した。

 ユーロドルはもみ合い続く。12時時点では1.0658ドルとニューヨーク市場の終値(1.0655ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.66円 - 154.85円
ユーロドル:1.0652ドル - 1.0661ドル
ユーロ円:164.83円 - 165.06円


(小針)
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