東京外国為替市場概況・12時 ドル円、下落

 19日の東京外国為替市場でドル円は下落。12時時点では153.90円とニューヨーク市場の終値(154.64円)と比べて74銭程度のドル安水準だった。イランやシリアで爆発が発生したと報じられると円買いが優勢に。イスラエルのミサイルがイランの拠点を直撃したことが伝わり、米政府高官の発言で確認されるとリスク回避の動きが一気に強まった。米長期金利の大幅低下も重しとなり、昨日安値153.96円を割り込むと153.59円までドル安・円高が進行した。
 時間外の米10年債利回りは、前日引け4.633%付近から一時4.50%割れまで低下した。
 
 ユーロ円は急落。12時時点では163.41円とニューヨーク市場の終値(164.59円)と比べて1円18銭程度のユーロ安水準だった。イスラエルとイランが報復合戦の様相となったことを嫌気し、売り圧力が強まった日経平均は1260円安で前引けした。時間外の米株先物も軟調となるなか、リスクオフの円買いユーロ売りが進行して163.02円まで大きく下値を広げた。
 ほか、リスクに敏感なオセアニア通貨も弱く、豪ドル円は97.78円、NZドル円は89.96円までそれぞれオセアニア通貨安・円高が進んだ。

 ユーロドルは12時時点では1.0618ドルとニューヨーク市場の終値(1.0643ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円やユーロスイスフランにおけるユーロ売りや、オセアニア通貨が対ドルでも弱含んだ影響を受けた。一時1.0611ドルまで下押しした。
 中東情勢の悪化を受けて避難通貨とされるスイスフランにも資金が向かった。対ユーロでは0.9566フランまで大幅なフラン高、対ドルでも0.9013フランまでフランが買われた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.59円 - 154.67円
ユーロドル:1.0611ドル - 1.0645ドル
ユーロ円:163.02円 - 164.63円


(小針)
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