予想とまとめ

【NY為替予想】9月米製造業・サービス部門PMI速報値に要注目か
2023/09/22 19:00
 本日のNY為替市場のドル円は、9月米製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値を見極めつつ、引き続き本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒していくことになる。

 9月米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の予想は48.0で、8月の47.9から改善、9月米サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値の予想は50.6で、8月の50.5からの改善が見込まれている。予想通りならば、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が高まることで、米10年債利回りの上昇、そしてドル買い要因となる。
 リスクシナリオは、予想を大幅に下回った場合となる。

 ドル円は、日銀金融政策決定会合での現状の金融政策の維持とFOMCでのタカ派的スキップを受けて年初来高値を更新してきており、本邦通貨当局のドル売り・円買い介入の可能性には警戒しておきたい。

 昨年の本邦通貨当局のドル売り・円買い介入は、ボラティリティー抑制を名目に実施されたが、介入実施の目安は、ボリンジャー・バンドの+2σ付近だった。本日の+2σは、148.70円付近にあり、149円台を窺うような局面では警戒しておきたい。
 昨年10月21日(金曜日)のドル売り・円買い介入は、東京時間23時30分過ぎに実施されている。

 また、昨年9月22日の黒田日銀総裁(当時)のハト派発言の後の円買い介入は、1985年9月22日のプラザ合意を意識したのではないか、との指摘もあることで、プラザ合意から38周年、昨年の円買い介入から1周年の本日は要警戒となる。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、2022年10月31日の高値の148.85円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の147.45円。

今日のイベントスケジュール

1日 (時間は日本時間)
国内
08:3010月完全失業率(予想:2.6%)
08:3010月有効求人倍率(予想:1.29倍)
08:507-9月期の法人企業統計調査(法人季報、ソフトウェアを含む設備投資額、予想:前年比3.4%)
海外
10:4511月Caixin中国製造業購買担当者景気指数(PMI、予想:49.8)
16:0011月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比▲0.4%)
16:0011月トルコ製造業PMI
17:007-9月期スイス国内総生産(GDP、予想:前期比0.1%/前年比0.5%)
17:00バー米連邦準備理事会(FRB)副議長、講演
17:3011月スイス製造業PMI(予想:42.0)
17:5011月仏製造業PMI改定値(予想:42.6)
17:5511月独製造業PMI改定値(予想:42.3)
18:0011月ユーロ圏製造業PMI改定値(予想:43.8)
18:3011月英製造業PMI改定値(予想:46.7)
19:00エルダーソン欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
19:15デコス・スペイン中銀総裁、講演
20:30ラガルドECB総裁、講演
22:3011月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化1.50万人/失業率5.8%)
23:4511月米製造業PMI改定値(予想:49.5)
24:0011月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数(予想:47.6)
24:0010月米建設支出(予想:前月比0.4%)
24:0011月メキシコ製造業PMI
24:00グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
2日
01:00パウエルFRB議長、講演
03:0011月ブラジル貿易収支(予想:90.00億ドルの黒字)
04:00クックFRB理事、パウエルFRB議長とディスカッションに参加
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2023/12/01 08:20
レジスタンス2 150.78(11/17高値)
レジスタンス1 149.29(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 148.20
サポート1 147.62(日足一目均衡表・雲の下限)
サポート2 146.67(11/29安値)
ユーロドル ユーロドル
2023/12/01 08:21
レジスタンス2 1.1017(11/29高値)
レジスタンス1 1.0935(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.0888
サポート1 1.0767(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 1.0697(日足一目均衡表・雲の上限)
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