予想とまとめ
今週の予想
今日の予想はこちら国内イベントスケジュール
7日
08:30 | ◇ | 5月毎月勤労統計(現金給与総額) |
08:50 | ◇ | 6月外貨準備高 |
14:00 | ◇ | 5月景気動向指数速報値 |
8日
08:50 | ◎ | 5月国際収支速報 |
14:00 | ◇ | 6月景気ウオッチャー調査 |
9日
08:50 | ◇ | 6月マネーストックM2 |
10日
08:50 | ◇ | 6月企業物価指数 |
08:50 | ◇ | 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) |
14:00 | ◇ | 日銀地域経済報告(さくらレポート) |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
海外イベントスケジュール
7日
15:00 | ◎ | 5月独鉱工業生産 |
15:00 | ◎ | 6月スウェーデン消費者物価指数(CPI) |
17:00 | ◎ | ナーゲル独連銀総裁、講演 |
18:00 | ◎ | 5月ユーロ圏小売売上高 |
22:00 | ◎ | ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演 |
BRICS首脳会議(ブラジル・リオデジャネイロ、最終日) |
8日
10:30 | ◇ | 6月豪NAB企業景況感指数 |
13:30 | ☆ | 豪準備銀行(RBA)政策金利発表 |
15:00 | ◇ | 5月独貿易収支 |
15:45 | ◇ | 5月仏貿易収支 |
15:45 | ◇ | 5月仏経常収支 |
21:00 | ◎ | 5月ブラジル小売売上高 |
23:00 | ◇ | 6月カナダIvey購買部協会景気指数 |
23:00 | ◎ | ナーゲル独連銀総裁、講演 |
9日
02:00 | ◎ | 米財務省、3年債入札 |
04:00 | ◇ | 5月米消費者信用残高 |
10:30 | ◎ | 6月中国CPI |
10:30 | ◎ | 6月中国生産者物価指数(PPI) |
11:00 | ☆ | ニュージーランド準備銀行(RBNZ)、政策金利発表 |
20:00 | ◎ | デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演 |
20:00 | ◇ | MBA住宅ローン申請指数 |
21:00 | ◎ | 6月メキシコCPI |
23:00 | ◇ | 5月米卸売売上高 |
23:30 | ◇ | EIA週間在庫統計 |
10日
02:00 | ◎ | 米財務省、10年債入札 |
03:00 | ☆ | 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月17日-18日分) |
08:01 | ◇ | 6月英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格 |
15:00 | ◎ | 6月独CPI改定値 |
15:00 | ◎ | 6月ノルウェーCPI |
16:00 | ◇ | 5月トルコ鉱工業生産 |
16:00 | ◎ | チポローネECB専務理事、講演 |
17:00 | ◎ | ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演 |
21:00 | ◎ | 6月ブラジルIBGE消費者物価指数(IPCA) |
21:30 | ◎ | 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数 |
22:00 | ◎ | ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演 |
11日
02:00 | ◎ | 米財務省、30年債入札 |
03:30 | ◎ | デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演 |
15:00 | ◇ | 6月独卸売物価指数(WPI) |
15:00 | ☆ | 5月英国内総生産(GDP) |
15:00 | ◎ | 5月英鉱工業生産/製造業生産高 |
15:00 | ◇ | 5月英商品貿易収支/英貿易収支 |
15:45 | ◇ | 6月仏CPI改定値 |
16:00 | ◇ | 6月スイスSECO消費者信頼感指数 |
16:00 | ◇ | 5月トルコ経常収支 |
21:00 | ◇ | 5月メキシコ鉱工業生産 |
21:30 | ◇ | 5月カナダ住宅建設許可件数 |
21:30 | ☆ | 6月カナダ雇用統計 |
12日
01:00 | ◎ | 6月ロシアCPI |
03:00 | ◎ | 6月米月次財政収支 |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
◆FOMC議事要旨、6月米財政収支、イランと米国の核協議にも注意
◆ユーロドル、米相互関税率やユーロ圏5月小売売上高や独5月鉱工業生産に注目
予想レンジ
ドル円 142.00-147.00円
ユーロドル 1.1450-1.1900ドル
7月7日週の展望
ドル円は、米相互関税の猶予期限である9日以降に通告される予定の新たな関税率に警戒しながら、米国の財政赤字への警戒感が高まりつつあることで、11日に公表される6月の財政収支や関税収入などに注目していく展開が予想される。
3日に発表された6月雇用統計を受けて雇用情勢悪化の懸念は払拭されたものの、米国の1-5月の貿易赤字が前年比で約50%拡大しており、貿易赤字削減を標榜しているトランプ米政権による関税率の引き上げやドル安圧力が高まる可能性がある。
トランプ米大統領は今週、「日本との自動車貿易は不公正であり、コメ不足にも関わらず米国産のコメを輸入しない」と批判。一時停止中の相互関税率(24%)を超える「30%か35%の関税を賦課する」ことを警告した。通商協議が不調に終わって相互関税が引き上げられた場合には、日本の景況感悪化懸念が高まり、20日に投開票が行われる参議院選挙での与党敗北の可能性も高まる。政局に突入した場合の市場の反応には十分注意したいところだ。
また、米国では、9日にFOMC議事要旨(6月17‐18日開催分)が公表されるが、地区連銀景況報告での景気判断が、前回の「ほとんど停滞(little changed)」から「わずかながら減退(declined slightly)」に引き下げられ、景気減速が認識されていたなか、全会一致で政策金利据え置きが決定されたほか、「経済金利見通し」のドットプロットでは年内の利下げ不要としたメンバーが4名から7名に増えていたことへの見解などを確認することになるだろう。
さらに、来週は米国とイランが6回目の核協議に臨む予定。休戦合意と絡めて関連する報道に注意が必要だ。
ユーロドルは、デギンドスECB副総裁が、「1.20ドルまでのユーロ高は無視できるが、それ以上の水準は複雑になる」との懸念を示しており、警戒ゾーンに入りつつある。ユーロドルの上昇は、欧州の財政拡張政策を受けた欧州投資家による米国投資からの資金回帰が主因となっているが、トランプ相互関税率次第では関税スタグフレーションの可能性が高まることで、上値を抑える要因となる。指標では、7日のユーロ圏5月小売売上高や独5月鉱工業生産などにも要注目。
6月30週の回顧
ドル円は、米長期金利の低下を受けて一時142.68円まで値を下げたものの、その後は6月米雇用統計が予想を大幅に上回る強い数字となったことから一転して買い戻し。一時145.23円まで値を上げている。なお、米10年債利回りは4.18%台まで低下した後、週末にかけては4.35%台まで上昇した。ユーロドルは前週から続き上値を追う展開となると一時1.1829ドルまで買われたものの、その後は米長期金利の急上昇につれて1.17ドル台前半まで下落した。(了)
(執筆:7月4日、9:30)