予想とまとめ

【NY為替予想】FOMCこなして以降のドル円買い戻し続くか、指標の強弱を注視
2024/09/19 19:33
 NYタイムは、昨日に米連邦公開市場委員会(FOMC)において市場の大方の予想を上回る50bp(ベーシスポイント、1bp=0.01%)の利下げをこなした後を受け、ドル円の巻き戻しが継続するか否か見定める局面となる。ドル円は昨日、予想を上回る利下げ幅を発表した直後の下落を140円半ばにとどめると買い戻し優勢に転じた。本日の東京タイム午前には144円回復をうかがう水準まで上昇している。

 各米経済指標が買い戻しをさらに後押しするか見定めることになるが、16日にドル買いを誘ったニューヨーク連銀製造業景気指数と同様に、全米の景況の先行指標とされるフィラデルフィア連銀製造業景気指数が序盤に発表となる。今回9月分の市場予想は-1.0と、8月の-7.0からマイナス幅を縮小するものの、マイナス圏の推移は続くとの見方。ただ、ニューヨーク連銀製造業景気指数がマイナス予想に反してプラスに転じ、ドル買いを後押しした経緯もあるため、本日の指数の強弱にも注目が集まる。

 米金融政策の行方に米景況の強弱が影響するとの見方が強いなか、雇用状況を示す米失業保険関連の数字や、消費への影響が強い住宅関連指標の代表的な指標である中古住宅販売件数の結果にも市場は神経質に反応しそう。結果の強弱が米株の動向に反映されやすい景気先行指標総合指数の結果も注視したい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、6日高値144.01円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、欧州入りにかけてつけた押し目142.04円前後。

今日のイベントスケジュール

20日 (時間は日本時間)
国内
08:308月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比2.8%)
08:308月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比2.0%)
08:50対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
15:30植田和男日銀総裁、定例記者会見
海外
08:019月英消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:▲13)
15:008月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比0.4%/前年比1.4%)
15:008月英小売売上高(自動車燃料除く、予想:前月比0.5%/前年比1.1%)
15:008月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比横ばい)
15:459月仏企業景況感指数(予想:98)
17:308月香港CPI(予想:前年同月比2.6%)
21:307月カナダ小売売上高(予想:前月比0.6%/自動車を除く前月比0.3%)
21:308月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比▲0.2%)
21:308月カナダ原料価格指数(予想:前月比▲2.2%)
23:009月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲13.0)
24:00ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、あいさつ
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2024/09/19 09:20
レジスタンス2 144.49(日足一目均衡表・基準線)
レジスタンス1 143.80(9/9高値)
前日終値 142.29
サポート1 140.92(ピポット・サポート1)
サポート2 140.32(9/17安値)
ユーロドル ユーロドル
2024/09/19 08:06
レジスタンス2 1.1276(2023/7/18高値)
レジスタンス1 1.1202(8/26高値)
前日終値 1.1119
サポート1 1.1076(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 1.0950(8/15安値)
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