予想とまとめ

【ロンドン為替予想】仏政局リスク一服、米雇用統計を前に動きづらいか
2024/12/06 13:37
 本日のロンドン市場では、フランスの政局が小康状態となる中、11月米雇用統計の発表を前に、様子見になりやすいか。

 昨日は極右・国民連合(RN)を実質的に率いるルペン氏が「今後数週間で2025年度の予算を可決できる」との見解を示すと、政局をめぐる懸念が後退してユーロが買われた。また、マクロン大統領は「数日以内に新しい首相を指名」などと発言しており、市場の関心は次期首相の人選に移っている。フランスの政局不安の一服により、足元でユーロを売る動きはやや後退している。とはいえ、新首相が決まっても2025年予算案がすんなり決まるとは限らず、政局リスクはくすぶっている点は留意する必要がある。

 また、本日は11月米雇用統計が予定されており、市場の関心はそちらに集まっている。欧州では10月独鉱工業生産や7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値などが発表予定。とはいえ、米雇用統計と比べるとどれも小粒感が否めないとあっては、欧州時間は経済指標を手掛かりとした動きは期待しづらいだろう。

 これらを踏まえると、ユーロドルは米雇用統計を前に手控えムードが広がりやすいとみる。上値は日足・一目均衡表の基準線1.0636ドルに近付くと重く、下値は1.05ドルの節目に近付くと底堅く推移するとみる。


想定レンジ上限
・ユーロドル: 11月29日高値1.0597ドル。超えると日足・一目均衡表の基準線1.0636ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル:5日移動平均線1.0538ドル。割り込むと節目の1.05ドル

今日のイベントスケジュール

26日 (時間は日本時間)
国内
08:50対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
14:0011月新設住宅着工戸数(予想:前年比▲0.1%)
海外
20:00トルコ中銀、政策金利発表(予想:48.50%と47.50%に引き下げで拮抗)
22:30前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:22.3万件/188.0万人)
27日
03:00EIA週間在庫統計
03:00米財務省、7年債入札
ニュージーランド、オーストラリア、香港、スイス、ドイツ、フランス、英国、カナダ、(以上、ボクシングデー)、スウェーデン、ノルウェー、ポーランド(以上、セカンドクリスマスデー)、南アフリカ(親善の日)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2024/12/26 08:02
レジスタンス2 158.61(7/17高値)
レジスタンス1 157.93(12/20高値)
前日終値 157.33
サポート1 156.71(20日レンジの上限から61.8%押し)
サポート2 156.14(12/23安値)
ユーロドル ユーロドル
2024/12/26 08:17
レジスタンス2 1.0483(日足一目均衡表・基準線)
レジスタンス1 1.0448(12/20 高値)
前日終値 1.0407
サポート1 1.0335(11/22 安値)
サポート2 1.0240(2022/11/22安値)
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