予想とまとめ

今日の為替市場のまとめ

【欧州時間の振返り】7日 株まちまち・金利上昇・ユーロ頭重い
2025/01/08 03:25
7日終値:8日3時時点
ドル・円相場:1ドル=157.69円(7日15時時点比▲0.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.48円(▲0.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0367ドル(▲0.0029ドル)
FTSE100種総合株価指数:8245.28(前営業日比▲4.38)
ドイツ株式指数(DAX):20340.57(△124.38)
10年物英国債利回り:4.683%(△0.073%)
10年物独国債利回り:2.483%(△0.036%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

主な欧州経済指標
       <発表値>    <前回発表値>
12月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比    ▲0.1%      ▲0.1%
12月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)  0.2%       ▲0.1%
(前年比)   1.3%       1.3%
12月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
        53.3       55.2
12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
(前年比)   2.4%       2.2%
12月ユーロ圏HICPコア速報値
(前年比)   2.7%       2.7%
11月ユーロ圏失業率
        6.3%       6.3%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

各市場の動き
・ユーロドルは上値が重かった。欧州債利回りの上昇などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。18時過ぎに一時1.0434ドルと日通し高値を更新した。ただ、12月仏消費者物価指数(CPI)速報値が前月比0.2%上昇と予想の0.3%上昇を下回ったことが分かると伸び悩んだ。
 NYの取引時間帯に入り、12月米ISM非製造業景況指数が54.1と予想の53.3を上回ったほか、11月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が809.8万件と予想の770.0万件よりも強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが活発化。2時30分前には一時1.0354ドルと日通し安値を更新した。
 なお、この日発表の12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比2.4%上昇と市場予想通りの結果となった。11月ユーロ圏失業率も6.3%と市場予想に一致した。

・ドル円は戻りが鈍い。対ユーロなどでドル売りが先行すると、円に対してもドル売りが進行。18時過ぎに一時157.38円と本日安値を更新した。ただ、この日発表の米経済指標が良好だったことが伝わると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.6972%前後と昨年4月26日以来の高水準を記録。全般ドル買いが優勢となり、24時過ぎに一時158.42円とアジア時間に付けた昨年7月以来の高値に面合わせした。
 もっとも、同水準の上抜けに失敗すると一転下落した。トランプ次期米大統領が「金利は高すぎる」と発言したことも嫌気されて、1時30分過ぎには157.63円付近まで下押しした。

・ユーロ円は頭が重かった。20時前に一時164.55円と日通し高値を付けたものの、昨年12月30日の高値164.90円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。ドル円の失速やユーロドルの下落につれた売りが出ると一時163.39円と日通し安値を更新した。

・ロンドン株式相場は小反落。12月英建設業PMIが予想を下回ったことなどが相場の重しとなったものの、引けにかけては下げ渋った。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株が買われた。

・フランクフルト株式相場は続伸。米次期政権による関税強化への過度な警戒感が後退する中、ダイムラー・トラック・ホールディング(4.45%高)やザルトリウス(3.99%高)、バイヤスドルフ(3.25%高)などが買われ、相場を下支えした。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
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