今日の株式見通し=軟調か カナダ中銀の利上げを受けて米長期金利が急上昇

 東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均が上昇し、S&P500とナスダックが下落。ダウ平均は91ドル高の33665ドルで取引を終えた。カナダ銀行が3会合ぶりに利上げを決定。前日にはオーストラリア準備銀行が利上げを決定したこともあり、米国に関しても金融引き締めが長期化するとの見方が強まった。これを受けて米国の長期金利が急上昇。グロース株が売られた一方、エネルギー株を中心に景気敏感株には買いが入った。米金利上昇を受けて為替はドル高・円安に振れており、ドル円は足元140円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて15円高の31885円、ドル建てが20円高の31890円で取引を終えた。

 米国の長期金利が大きく動いて物色にも濃淡が出ていることから、日本株もバリュー優位、グロース劣位の展開が想定される。ただ、その場合、きのうの下げが目立った半導体株が嫌われるであろうから、指数に関しては下押し圧力が強まると予想する。物色のトレンドがはっきりする分、強く買われる業種はあるとみるが、日経平均のきのうの急変を受けて、高値圏で推移している銘柄には利益確定売りも出てきやすい。場中の値動きも荒くなると思われ、あすのSQや来週のFOMCを前に、リスク回避ムードが強まるだろう。日経平均の予想レンジは31550円-32150円

(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。