NYマーケットダイジェスト・9日 株高・金利上昇・ユーロ安
(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=139.40円(前営業日比△0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.70円(▲0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0749ドル(▲0.0033ドル)
ダウ工業株30種平均:33876.78ドル(△43.17ドル)
ナスダック総合株価指数:13259.14(△20.62)
10年物米国債利回り:3.74%(△0.02%)
WTI原油先物7月限:1バレル=70.17ドル(▲1.12ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1977.2ドル(▲1.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は反発。「日銀は来週15-16日に開く金融政策決定会合で、大規模金融緩和策の維持を決める公算が大きい」との報道を手掛かりに円売り・ドル買いが進み、日本時間夕刻に一時139.73円まで上昇した影響が残った。
ただ、一目均衡表転換線が位置する139.69円がレジスタンスとして意識されると伸び悩む展開となり、21時30分過ぎには139.03円付近まで下押しした。もっとも、13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードは強く、大きな方向感は出なかった。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。米長期金利が上昇した一方、独長期金利が低下したことでユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ユーロクロスの下落につれた売りも出て、一時1.0743ドルと日通し安値を更新した。市場では「欧州中央銀行(ECB)定例理事会やFOMCなど重要イベントを来週に控えた週末とあって、ポジション調整目的の売りが出やすかった」との指摘があった。
なお、ユーロ豪ドルは1.5938豪ドル、ユーロNZドルは1.7531NZドル、ユーロカナダドルは1.4320カナダドル、ユーロポンドは0.8541ポンドまで値を下げた。
・ユーロ円は小幅続落。日本時間夕刻に一時150.44円まで値を上げたものの、NY市場に入ると149.69円付近まで押し戻された。
・カナダドル円は底堅い動き。カナダ統計局が発表した5月カナダ雇用統計で新規雇用者数が1.73万人減と予想の2.32万人増に反して減少し、失業率が5.2%と予想の5.1%より弱い内容となったことが分かると104.11円付近まで下押しした。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、すぐに持ち直した。23時過ぎには一時104.78円と日通し高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら4日続伸。13-14日のFOMCを前に様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかったが、最近の戻りをけん引してきたハイテク株への買いはこの日も続いた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸。電気自動車(EV)のテスラが4%超上昇した。ゼネラル・モーターズ(GM)のEV向けに急速充電設備を2024年から利用できるようにすると発表したことが買い材料となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。5月米消費者物価指数(CPI)やFOMCなど重要イベントを来週に控えた週末とあって、ポジション調整目的の売りが出やすかった。
・原油先物相場は続落。米イランの核合意の噂が流れた水準まで戻す局面もあったが、本日発表された中国の経済指標が市場予想より弱い結果となったことが重しになり、続落して引けた。ユーロに対してドルが買われたことも、原油先物の上値を抑える要因になった。
・金先物相場は小反落。週末を前に小幅な値動きだったが、カナダの雇用統計が市場予想を下回るとカナダ金利と米金利が低下し、金先物は一時上昇した。しかしながら、米金利は徐々に下げ幅を取り戻し、プラス圏を回復すると、ユーロに対してドル買いが進んだこともあり、金先物も上値が重くなり小幅に反落して引けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=139.40円(前営業日比△0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.70円(▲0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0749ドル(▲0.0033ドル)
ダウ工業株30種平均:33876.78ドル(△43.17ドル)
ナスダック総合株価指数:13259.14(△20.62)
10年物米国債利回り:3.74%(△0.02%)
WTI原油先物7月限:1バレル=70.17ドル(▲1.12ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1977.2ドル(▲1.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は反発。「日銀は来週15-16日に開く金融政策決定会合で、大規模金融緩和策の維持を決める公算が大きい」との報道を手掛かりに円売り・ドル買いが進み、日本時間夕刻に一時139.73円まで上昇した影響が残った。
ただ、一目均衡表転換線が位置する139.69円がレジスタンスとして意識されると伸び悩む展開となり、21時30分過ぎには139.03円付近まで下押しした。もっとも、13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードは強く、大きな方向感は出なかった。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。米長期金利が上昇した一方、独長期金利が低下したことでユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ユーロクロスの下落につれた売りも出て、一時1.0743ドルと日通し安値を更新した。市場では「欧州中央銀行(ECB)定例理事会やFOMCなど重要イベントを来週に控えた週末とあって、ポジション調整目的の売りが出やすかった」との指摘があった。
なお、ユーロ豪ドルは1.5938豪ドル、ユーロNZドルは1.7531NZドル、ユーロカナダドルは1.4320カナダドル、ユーロポンドは0.8541ポンドまで値を下げた。
・ユーロ円は小幅続落。日本時間夕刻に一時150.44円まで値を上げたものの、NY市場に入ると149.69円付近まで押し戻された。
・カナダドル円は底堅い動き。カナダ統計局が発表した5月カナダ雇用統計で新規雇用者数が1.73万人減と予想の2.32万人増に反して減少し、失業率が5.2%と予想の5.1%より弱い内容となったことが分かると104.11円付近まで下押しした。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、すぐに持ち直した。23時過ぎには一時104.78円と日通し高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら4日続伸。13-14日のFOMCを前に様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかったが、最近の戻りをけん引してきたハイテク株への買いはこの日も続いた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸。電気自動車(EV)のテスラが4%超上昇した。ゼネラル・モーターズ(GM)のEV向けに急速充電設備を2024年から利用できるようにすると発表したことが買い材料となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。5月米消費者物価指数(CPI)やFOMCなど重要イベントを来週に控えた週末とあって、ポジション調整目的の売りが出やすかった。
・原油先物相場は続落。米イランの核合意の噂が流れた水準まで戻す局面もあったが、本日発表された中国の経済指標が市場予想より弱い結果となったことが重しになり、続落して引けた。ユーロに対してドルが買われたことも、原油先物の上値を抑える要因になった。
・金先物相場は小反落。週末を前に小幅な値動きだったが、カナダの雇用統計が市場予想を下回るとカナダ金利と米金利が低下し、金先物は一時上昇した。しかしながら、米金利は徐々に下げ幅を取り戻し、プラス圏を回復すると、ユーロに対してドル買いが進んだこともあり、金先物も上値が重くなり小幅に反落して引けた。
(中村)