18日香港株=軟調な展開か、早期の米利下げ観測が後退

 週明け18日の香港市場は軟調な展開か。前週末のハンセン指数は大幅に続伸し、およそ2週間ぶりに高値圏にある上、米長期金利の低下が一服したことで利益確定売りが先行しそうだ。ただ、24年半ばにも米連邦準備理事会(FRB)が利下げに転じるとの見方は根強く、15日の米株式相場がおおむね堅調だったことから、下値を売り込む動きは限定的と予想する。

 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が米時間15日朝のCNBCの番組で「目下のところ利下げについて具体的に協議をしていない」などと述べた。米連邦公開市場委員会(FOMC)で「利下げ時期について協議した」とのパウエルFRB議長の発言を否定したと市場で受け止められ、早期の米利下げ観測が後退すると予想する。15日のNY債券市場で、米長期金利の指標となる10年物米国債利回りは前日と同じ3.91%で終えた。

 15日のNY株式相場はダウ平均が小幅ながら7営業日続伸となり、3日連続で史上最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も7営業日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型金融株のAIAグループ(01299)とHSBC(00005)、中国建設銀行(00939)、不動産大手の華潤置地(01109)、生活アプリ運営の美団(03690)が香港終値を下回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が上回って終えた。
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