NY株見通し-今週は小売株の決算発表やインフレ指標に注目 アマゾンがダウに組み入れ

 今週のNY市場は小売株の決算発表やインフレ指標に注目。先週はダウ平均が1.30%高、S&P500が1.66%高、ナスダック総合が1.40%高と主要3指数がそろって反発。過去17週間で15週上昇となった。

 今週は小売株の決算発表やインフレ指標に注目が集まるほか、アマゾン・ドット・コムのダウ平均組み入れも焦点となりそうだ。決算発表はターゲット、ダラー・ツリー、TJX、ベストバイなどの小売株が発表予定で、米国の個人消費の動向が注目される。ハイテク株ではHP、セールスフォース、ヒューレット・パッカード・エンタープライズなどが発表される。

 経済指標は1月新築住宅販売件数、1月耐久財受注、2月消費者信頼感指数、10-12月期国内総生産(GDP)改定値、2月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるほか、木曜日の1月個人消費支出(PCE)価格指数や金曜日の2月ミシガン大1年先・5年先期待インフレ率確報値などのインフレ指標が発表される。

 米連邦準備理事会(FRB)が注視する個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数が前年比+2.8%と12月の+2.9%から鈍化が見込まれている。

 ダウ平均は26日の取引前にウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが除外され、アマゾン・ドット・コムが組み入れられる。株価が20ドル台と低いウォルグリーンに代わり、170ドル台のアマゾンが採用されることで、アマゾン株の動向がダウ平均の変動を大きくすることが予想される。

 今晩の米経済指標・イベントは1月建設許可件数、1月新築住宅販売件数など。企業決算は寄り前にドミノ・ピザ、ターゲット、引け後にワンオーケーなどが発表予定。
(執筆:2月26日、14:00)
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