【今日のポイント】トルコリラ円

【今日のポイント】
 昨日のトルコリラ円はアジアからニューヨーク前半にかけて4.60円台で底堅く推移。日銀会合を無事に通過し、円安基調が高まった影響を受けました。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に4.69円付近まで上値を伸ばすも、一巡後は伸び悩みました。

 日米の金融イベントを通過し、リラ円は安値圏ながらも比較的落ち着いた値動きです。ただ、ドル円が151円台まで円安が進行したにもかかわらず4.70円にさえも届かなかったことで、上値が重いという印象は拭えません。

 本日はトルコ中銀が金融政策委員会(MPC)を開き、日本時間20時に結果を発表します。主要政策金利については45%で据え置きが大方の予想です。注目点としては、足もとのインフレが市場見込み以上に加速しているため、声明で追加利上げの可能性を示唆するかでしょう。これまでも中銀は、インフレの大幅かつ持続的な悪化が予想される場合は更に引き締めると言及しています。現状の物価動向を踏まえ、よりタカ派的な姿勢を示すことができるかがポイントとなりそうです。
 
 なお、今年前半の重要イベントであるトルコ地方選まで約10日となりました。最大の注目選挙区である大都市イスタンブールの市長選では、現市長のイマモール氏優勢が続いているようです。直近の支持率調査でも、イマモール市長が与党・公正発展党(AKP)候補を5ポイントリードしていることが報じられました。

 本日のリラ円は4日高値4.79円を上値めどと想定し、14・15日安値4.60円を目先の下値めどと見込みます。

【今日の予定】
 20:00 トルコ中銀、政策金利発表(予想:45.00%で据え置き)

【昨日の指標結果】    
 特になし

【昨日のレンジ】
 4.65円-4.69円
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