欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 11日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では152.83円と20時時点(153.07円)と比べて24銭程度のドル安水準だった。米3月卸売物価指数(PPI)が前月比+0.2%、前年比+2.1%と予想を下回り、米10年債利回りが4.52%台へ低下したことで、152.83円前後まで弱含みに推移した。

 ユーロドルは一進一退。22時時点では1.0742ドルと20時時点(1.0730ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。
 欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利の据え置きが決定されたものの、「インフレが2%に向かうと確信すれば利下げの可能性」と言及されたことで、1.0715ドルまで下値を広げた。その後、予想を下回った米3月PPIを受けて1.0745ドル前後まで反発したものの、ラガルドECB総裁のハト派的な見解で上値は限定的だった。
 ラガルドECB総裁は「最近の指標は賃金上昇にさらなる緩和を示唆」「成長見通しに対するリスクは下振れ方向に傾く」「インフレ率は上下に振れた後、目標に向けて低下へ」などと述べた。

 ユーロ円は弱含み。22時時点では164.17円と20時時点(164.24円)と比べて7銭程度のユーロ安水準だった。ECB理事会のハト派的な声明を受けて一時163.95円まで下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:152.76円 - 153.29円
ユーロドル:1.0715ドル - 1.0750ドル
ユーロ円:163.95円 - 164.70円


(山下)
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