NY株見通し-今週はエヌビディアの決算発表に注目

 今週のNY市場はエヌビディアの決算発表に注目。先週はダウ平均が1.24%高、S&P500が1.54%高、ナスダック総合が2.11%高とそろって5週続伸した。注目された米4月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことに加え、米4月小売売上高も前月比横ばいにとどまったことで年内の利下げ期待が一段と高まったことが株価の支援となった。ダウ平均は史上初の4万ドル乗せを達成し、S&P500も初めて5300ポイントを上回った。年初来ではS&P500が11.18%高、ナスダック総合が11.16%高と2桁高となり、ダウ平均も6.14%上昇した。

 今週は水曜日引け後に発表されるエヌビディアの決算やガイダンスが最大の焦点となる。これまで相場上昇をけん引してきたAI株が引き続き上昇モメンタムを維持できるか否かに注目が集まるほか、史上最高値にある主要3指数の行方も左右されそうだ。決算発表はエヌビディアのほか、ロウズ、ターゲット、TJXカンパニー、ラルフ・ローレン、ダラー・ツリー、ロス・ストアーズなど消費関連株の決算やガイダンスにも要注目か。経済指標では4月中古住宅販売件数、新規失業保険申請件数、5月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、4月新築住宅販売件数など。

 今晩は主要な米経済指標の発表はないが、バー米連邦準備理事会(FRB)副議長、ジェファーソンFRB副議長、ウォラーFRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁などの講演や発言が多数予定されている。企業決算はパロ・アルト・ネットワークス、キーサイト・テクノロジーズなどが発表予定。(執筆:5月20日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。