24日香港株=続落か、米利下げ開始の後ずれを警戒

 24日の香港市場は、前日に米株式相場が下落した流れを引き継いで続落か。米景気の底堅さを示す経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が遅れるとの見方から売りが出そうだ。S&Pグローバルが発表した5月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回った。週間の新規失業保険申請件数は21.5万件と市場予想の22.0万件を下回る強い結果となった。米長期金利の上昇も地合いの悪化につながるだろう。23日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前日比0.06%高い4.48%で終えた。

 もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開がありそうだ。前日のハンセン指数は3日続落し、終値は9日以来2週間ぶりの安値だっただけに、自律反発を狙う買いが入りやすい環境だ。

 23日のNY株式相場は主要3指数がそろって続落。ダウ平均は605.78ドル安(-1.53%)の39065.26ドルで終え、下落率は昨年3月以来の大きさとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)と美団(03690)、銀行株のHSBC(00005)と中国建設銀行(00939)、電気自動車の理想汽車(02015)が香港終値を下回った一方、オンラインゲームのネットイース(09999)が上回って終えた。
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