ニューヨーク外国為替市場概況・27日 ドル円、4日ぶり小反落

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに小反落。終値は156.88円と前営業日NY終値(156.99円)と比べて11銭程度のドル安水準だった。ポンドやオセアニア通貨を中心にドル売りが出た影響を受けると24時過ぎに156.71円付近まで下押ししたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。取引終了間際には156.94円付近まで下げ渋った。
 ただ、週明け早朝取引で付けた日通し高値157.04円を上抜けることは出来なかった。前週末の高値157.15円や23日の高値157.20円もレジスタンスとして意識された。
 もっとも、メモリアルデーで米国市場が休場となったほか、英国もスプリング・バンク・ホリデーで休場だったことから市場参加者が激減。NY時間に限れば値幅20銭程度の狭いレンジ取引に終始した。

 ユーロドルは小幅続伸。終値は1.0859ドルと前営業日NY終値(1.0847ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。ビルロワドガロー仏中銀総裁が「欧州中央銀行(ECB)は7月の追加利下げの可能性を排除すべきではない」と発言するとユーロ売りが先行。21時過ぎに一時1.0841ドル付近まで値を下げた。
 ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.0838ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。1時30分過ぎには1.0862ドル付近まで持ち直した。ポンドやオセアニア通貨を中心にドル売りが出た影響も受けた。
 なお、ポンドドルは一時1.2778ドル、豪ドル米ドルは0.6660米ドル、NZドル米ドルは0.6154米ドルまで値を上げた。

 ユーロ円も小幅続伸。終値は170.34円と前営業日NY終値(170.23円)と比べて11銭程度のユーロ高水準。19時過ぎに一時170.50円と前週末の高値に面合わせしたあとは170.03円付近まで上げ幅を縮めたものの、2時前には170.43円付近まで持ち直した。欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが出た。

本日の参考レンジ
ドル円:156.67円 - 157.04円
ユーロドル:1.0838ドル - 1.0867ドル
ユーロ円:169.97円 - 170.50円

(中村)
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