NY株式サマリー(10日)=ダウ、69ドル高 S&P500とナスダック総合が最高値を更新

◆ダウ平均:38868.04 +69.05 +0.18%
◆S&P500:5360.79 +13.80 +0.26%
◆NASDAQ:17192.53 +59.40 +0.35%

 10日のNY株式相場は反発。水曜日に米5月消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、もみ合ってスタートしたが、メタ・プラットフォームズ(+1.96%)や1対10の株式分割をしたエヌビディア(+0.75%)などのハイテク銘柄が上昇し相場を押し上げた。ダウ平均は朝方に133ドル安まで下落したものの、69.05ドル高(+0.18%)と小幅に反発して終了。S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.26%高、0.35%高と3営業日ぶりに反発して終了。ともに終値の史上最高値を更新した。S&P500の11セクターは公益、エネルギー、コミュニケーション、一般消費財など8セクターが上昇し、金融、生活必需品、素材の3セクターが下落。ダウ平均採用銘柄は、ホーム・デポ、ウォルマート、アマゾン、ディズニーが1%超上昇し、マイクロソフト、ハネウェルも0.9%超上昇した一方、開発者会議を開いたアップルが1.91%安となったほか、ビザ、ベライゾンも1%超下落した。

 今週は利下げ見通しを巡り、水曜日寄り前に発表される5月CPIや水曜日午後に結果が公表されるFOMCに注目が集まる。先週末の5月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を上回る増加となったことで市場の利下げ期待は一段と後退した。CMEのフェドウォッチ・ツールでは11月FOMCでの利下げ確率が64%となり、年内2回の利下げ確率は46%に低下した。5月CPIや、FOMCで公表されるメンバーのFF金利見通し(ドットプロット)、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見などから利下げ見通しを探ることになる。


(小針)
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