NY株式サマリー(11日)=ダウ32ドル高 ハイテク株が売られS&P500とナスダックが8日ぶりに反

◆ダウ平均:39753.75 +32.39 +0.08%
◆S&P500:5584.54 -49.37 -0.88%%
◆NASDAQ:18283.41 -364.04 -1.95%

 11日のNY株式相場は高安まちまち。注目された米6月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したことで利下げ期待が高まり、米10年債利回りが低下した。金利低下の恩恵を受ける住宅関連株や不動産株、小型株などが上昇した一方、年初からの相場上昇をけん引した一握りのハイテク・ジャイアントに利益確定売りが強まった。ダウ平均は98ドル安まで下落する場面もあったが、32.39ドル高(+0.08%)と小幅に2日続伸して終了。小型株指数のラッセル2000は3.57%上昇した。一方、S&P500は朝方に取引時間中の史上最高値を更新したものの、0.88%安と8営業日ぶりに反落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合も高値更新後に急反落し、1.95%安と8営業日ぶりの大幅反落となった。S&P500の11セクターは不動産、公益、素材、資本財など7セクターが上昇した一方、IT、コミュニケーション、一般消費財など4セクターが下落。IT、コミュニケーションの下落率は2%を上回った。個別ではテスラが8.44%安、エヌビディアが5.57%安、メタが4.11%安となり、マイクロソフト、アップルも2%超下落した。

 寄り前に発表された6月CPIは前月比-0.1%と予想の+0.1%に反して低下し、前年比でも前月分の+3.3%から+3.0%に低下し、予想の+3.1%を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.1%、前年比+3.3%となり、それぞれ予想の+0.2%、+3.4%を下回る伸びにとどまった。CPIを受けて米10年債利回りは前日の4.280%から4.212%に低下。CMEのフェドウォッチ・ツールの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の73%から93%に上昇した。
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