ロンドン為替見通し=ポンドドル、英9月CPIに要注目か

 本日のロンドン為替市場のポンドドルは、9月英消費者物価指数(CPI)を見極めて、11月7日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)での利下げの可能性を探ることになる。
 ユーロドルは、明日の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利下げ観測から軟調な展開が予想される。

 ベイリー英中銀(BOE)総裁が積極的な利下げを示唆して以来、11月7日のMPCでの利下げ観測が高まっている。
 英9月CPIの予想は前月比+0.1%で8月の同比+0.3%から低下、前年比+1.9%で8月の同比+2.2%から伸び率が鈍化して、インフレ目標2%を下回ることが見込まれている。

 ユーロドルのテクニカル分析では、ダブル・トップ(1.1202ドル・1.1212ドル)が完成して、最小目標値1.0790ドルが点灯している。
 ポンドドルは、1.3434ドルを頭とするヘッド・アンド・ショルダーを形成中であり、ネック・ライン1.3002ドルを割り込むと完成するため、英9月CPIを受けた売り仕掛けには警戒しておきたい。

 中東情勢に関しては、昨日、イスラエル首相府が、「イランによるミサイル攻撃への報復計画については米政府の意見を考慮に入れるが、最終決定は国益に基づいて下す」と表明しており、引き続き関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0961ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:164.93円(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンドドル:1.3175ドル(10/4高値)
・ポンド円:197.58円(7/31高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0778ドル(8/1安値)
・ユーロ円:161.01円(10/4安値)
・ポンドドル:1.2941ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ポンド円:193.74円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)
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