NY株見通し-9月住宅着工件数などの経済指標やアメックス、P&Gの決算に注目

 今晩は神経質な展開か。昨日は強い経済指標を受けて米国経済のソフトランディング期待が一段と高まったほか、トラベラーズなどの決算発表銘柄の上昇も支援となった。ダウ平均は161.35ドル高(+0.37%)と2日続伸し、連日で終値の最高値を更新。2日ぶりに取引時間中の史上最高値も更新した。S&P500は3日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新後、0.02%安とわずかに反落して終了したものの、ナスダック総合は0.04%高と小幅に2日続伸した。週初来ではダウ平均が0.88%高、S&P500が0.45%高、ナスダック総合が0.17%高となり、3指数がそろって6週続伸ペースとなった。引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したネットフリックスとインテューイティブ・サージカルが時間外でそれぞれ5.03%高、6.13%高となった。

 今晩の取引では米国経済のソフトランディング期待やネットフリックスなどの上昇が見込まれることで底堅い展開が期待されるが、週末を控えた持ち高調整の動きも予想され、上値も重い展開か。9月住宅着工件数、9月建設許可件数などの経済指標や、アメリカン・エキスプレス、プロクター&ギャンブルなどの決算発表をにらんだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の経済指標は9月住宅着工件数、9月建設許可件数など。このほか、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の講演なども予定されている。企業決算は寄り前にSLB、アメリカン・エキスプレス、プロクター&ギャンブル(P&G)などが発表予定。(執筆:10月18日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。