EUの東方拡大、ジョージアとモルドバの選挙結果が示す課題

 ジョージアとモルドバの最近の選挙結果は、欧州連合(EU)の東方拡大政策の難しさを浮き彫りにしたと一部通信社が伝えた。ジョージアでは親ロシア的と見なされる与党が勝利し、モルドバではEU加盟支持が僅差だった。両国はEU加盟候補国だが、ロシアの影響力が依然として強く、選挙への干渉も指摘されている。EUは「グレーゾーン」の危険性を認識し拡大を推進しているが、加盟国間の意見の相違やロシアの強い抵抗など、多くの課題に直面している。

 欧州議会外交委員会のマカリスター委員長は両国の政治的緊張と分極化を指摘しつつも、EUは民主的勢力への支援を継続すべきだと主張。一方で、EUの対応は加盟国間の意見の相違により複雑化している。この状況はEUの東方拡大戦略の再考を迫るものとなっており、今後の両国との関係構築に向けた慎重な対応が求められている。

(越後)
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