新興国通貨 対ドルで大幅安、高関税懸念でメキシコへペソは2年超ぶり安値

 大統領選挙の速報でトランプ共和党候補の優勢が伝わっていることで、新興国通貨は対ドルで大幅安。
 トランプ氏は大統領就任に際して、メキシコから輸入する自動車に対して高い関税を付加するとしている。これを嫌気してペソは対ドルで大幅に売られ、2022年8月以来となる20.6885ペソまでペソ安が進んだ。
 トランプ氏は中国に対してもメキシコ同様な高い関税措置を課すとしているため、人民元(CNH)にも売りが入っている。もっとも中国主要国有銀行が人民元買いを行っていることで値動きは落ち着きはじめている。
 また、親ロ、親中でもある南アも今後の米・南ア関係の悪化が予想され、南アの通貨ランドも売られて対ドルでは17.80ランド台まで弱含んだ。

(松井)
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