NY株見通し-高値もみ合いか ダボス会議でのトランプ米大統領の演説に注目

 今晩は高値もみ合いか。昨日はAIインフラへの巨額投資計画を受けてオラクルやエヌビディア、マイクロソフトなどが大幅高となったほか、好決算を発表したネットフリックスも急伸したことでハイテク株の上昇が相場をけん引した。S&P500は一時0.85%高まで上昇し、1カ月半ぶりに取引時間中の史上最高値を更新。終値では0.61%高と3日続伸し、最高値に肉薄して終了した。ダウ平均とナスダック総合もそれぞれ0.30%高、1.28%高とともに3日続伸し、最高値更新が射程圏に入った。

 今晩は高値もみ合いか。S&P500が前日に取引時間中の史上最高値を更新したことで、利益確定の動きが上値圧迫要因となることが予想されるが、トランプ政権による減税や規制緩和期待が引き続き支援となることが期待されるほか、第4四半期決算発表が総じて良好で、先行きの業績向上期待も相場の追い風となりそうだ。トランプ政権の政策を巡っては、今晩から始まる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でトランプ米大統領のオンライン演説が予定され、発言内容に要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントはダボス会議でのトランプ米大統領のオンライン演説のほか、新規失業保険申請件数、1月カンザスシティー連銀製造業活動指数など。決算発表は寄り前にユニオン・パシフィック、GEエアロペース、マコーミック、引け後にインテューイティブ・サージカル、CSX、テキサス・インスツルメンツなどが発表予定。(執筆:1月23日、14:00)
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