英政府、企業年金の余剰金活用で経済成長を狙う

 リーブス英財務相は31日の演説で、企業年金制度から数百億ポンドの資金を解放し、経済成長を促進する計画を発表する予定だとスカイニュースが伝えた。政府筋によると、確定給付型(DB)年金制度から600億ポンド以上、最大で1000億ポンドの余剰金が解放されそうとのこと。

 この「余剰金解放」計画は、今後数カ月以内に発表される年金制度法案に含まれる可能性がある。この動きは、労働党政権下で加速している幅広い年金改革の一環であり、地方政府年金制度の統合や確定拠出型(DC)制度の改革も含まれている。英財務相はこの改革によって「企業やインフラへの投資を促進し、退職後の貯蓄を増やし、英国全体の経済成長を促進する」ことを目指している。

(越後)
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