中国の5月乗用車小売台数は13%増、同月の過去最多を更新=CPCA

 中国の乗用車メーカー団体、乗用車市場信息聯席会(CPCA)はこのほど、狭義での乗用車(セダン、多目的車=MPV、スポーツ多目的車=SUV)の2025年5月の小売台数が前年同月比13.3%増、前月比10.1%増の193万2000台だったと発表した。1-5月累計の小売台数は前年同期比9.1%増の881万1000台となった。ここ数年、中国本土の新車販売台数は下期に伸びる「前低後高」の傾向だったが、今年は上期から力強い傾向を示しており、5月は同月の販売台数としては過去最多だった2018年の181万台を6%上回った。

 CPCAは5月の傾向として、個人購入者の約70%が買い替え助成策を利用したものだったこと、乗用車メーカーの小売り、卸売り、生産台数がいずれも同月過去最多だったこと、新エネルギー車の輸出台数が大きく伸びて1-5月累計は前年同期比95%増の64万台に達し、中国ブランド乗用車の輸出全体の37.9%を占めたことなどを挙げた。

 中国ブランド車の1-5月の国内市場におけるシェアは64%と前年同期から7.9ポイント拡大した。中国ブランド車は新エネ車市場と輸出市場で台数増加が著しく、BYD(01211/002594)、吉利汽車(00175)、奇瑞汽車、重慶長安汽車(000625/200625)などの大手が市場シェアを伸ばした。一方、主要合弁ブランド車の5月の小売台数は前年同月比5%減、前月比7%増の47万台だった。

 新エネ乗用車の小売台数は5月単月が前年同月比28.2%増、前月比12.1%増の102万1000台。1-5月累計では前年同期比34.1%増の435万1000台だった。新エネ乗用車の輸出台数は5月単月が前年同月比80.9%増、前月比5.8%増の20万台で、1-5月累計では前年同期比37.1%増の78万9000台だった。
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