13日香港株=反発か、米ハイテク株高が支え

 13日の香港市場は反発か。前日の米株式相場の上昇を受けた買いが先行すると予想する。12日発表の5月米卸売物価指数(PPI)が、同月の米消費者物価指数(CPI)に続いて市場予想を下回り、トランプ関税による米インフレ再燃への懸念がやや後退。米長期金利が低下したことで、投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。

 米ドル安の進行も香港など新興国市場への資金流入期待につながりそうだ。トランプ米大統領は11日、中国以外の貿易相手に対する相互関税について「貿易協定の条件を示した書簡を1-2週間以内に送る」と述べた。強引な交渉姿勢に外国為替市場は米ドル売りで反応し、ドルの強さを示す指数は12日に3年3カ月ぶりの安値を付けた。

 12日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって反発した。オラクルが力強い人工知能(AI)需要見通しを示し、ハイテク株や半導体株の一角に買いが入った。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、新エネルギー車大手のBYD(01211)が香港終値を上回って終えた。
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